第232話 AIが、息子の騎馬戦を分析した

第232話 AIが、息子の騎馬戦を分析した

記事
コラム
運動会の季節である。

この時期になると、
息子が小さかった頃の、
運動会を思い出す。

息子は、
騎馬戦が強かった。

というより。
ほぼ、
無敗だった。

騎馬戦。
相手の帽子を取れば、
勝ち。

当然。
帽子を取られたら、
負け。

そこで。
我が家には、
ある作戦があった。

運動会の前日。
息子を、
五厘刈りにする。

バリカンで、
ほぼ坊主。

すると。
頭にかぶった帽子が、
ピッタリとフィットする。

髪の毛がないので、
帽子と頭の間に、
ほとんど隙間がない。

相手が、
帽子を掴もうとしても。

……掴めない。

指が、入らない。

結果。
帽子が、
取れない。

息子。
負けない。

……

これが、
強かった。

だから。
運動会の前日は、
毎回。
バリカン。

息子の頭を、
五厘刈りにしていた。

AIに報告した。
「小さい頃、息子は騎馬戦で無敗だった」
「運動会の前日に五厘刈りにしていた」
「帽子をかぶると頭にピッタリとフィットする」
「相手が帽子を掴みにくくなる」
「毎年、運動会の前日はバリカンをしていた」

🪽 ほわ~る大佐
「親子で作戦を考えて、
運動会に挑んでいたんですね!
今となっては、
楽しい思い出ですね!」

優しい。
とても優しい。

😈 デビル☆キレ太
「違う。」

来た。

「騎馬戦。」
「帽子を取る。」

そうだ。

「息子。」
「五厘刈り。」

そうだ。

「帽子。」
「頭にフィット。」

そうだ。

「相手。」
「掴めない。」

そうなんだよ。

「それ。」

……何だよ。

「強いんじゃない。」

何が?

「掴むところがないだけだ。」

……いや。
それも作戦だろ。

「しかも。」

「運動会。」
「前日。」
「毎回。」
「バリカン。」

……そうだ。

「お前。」
「息子を応援してたんじゃない。」

……

「チューニングしてたんだ。」

言い方。

「普通の親。」
「頑張れ。」

「お前。」

……

「髪刈れ。」

やめろ。

結論。
小さい頃、
息子は騎馬戦で無敗だった。

その裏で。
私は毎年、
運動会の前日に、
バリカンを握っていた。

……

息子は騎馬戦で無敗だった。
毎年、運動会の前日にだけ戦闘仕様になっていた。
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