展示会では接客や商談に集中しながら、出展した様子を写真や動画でも残したいものです。撮影を依頼するとき、商品だけでなく来場者の反応まで伝わる仕上がりになるかは、気になるポイントではないでしょうか。
2026年10月4日、マリンメッセ福岡B館でカー用品ブランドの展示会撮影を担当しました。接客・展示品・ブース全体などの写真約30枚と、約1分の動画を納品した今回の事例から、撮影と編集で意識したことをご紹介します。
人が写っていても、関心が伝わるとは限らない
今回、特に意識したのは、来場者が商品を見て納得したり、リアクションをしたりしている場面です。
ブースに人がいるところを撮っていても、撮影するタイミングによっては、反応のない表情ばかりが残ってしまいます。それでは、実際には商品に興味を持ってもらえていても、写真や動画を見た人には伝わりにくくなります。
そこで、接客の様子を見ながら、お客様の反応が表れるタイミングを意識して撮影しました。来場者の姿と、その場で起きているやり取りを一緒に残すことを大切にしています。
接客を見ながら、商品のどこに反応するかを探す
現場で難しかったのは、接客のどこが撮影のポイントになるかを見極めることでした。
業界が違えば、お客様のニーズも変わります。撮影する側がよいと思った部分と、実際にお客様が関心を持つ部分が、同じとは限りません。
今回は、スタッフの方がどのように説明し、それに対して来場者がどう反応しているかを見ながら、撮るポイントを探しました。商品を眺める場面だけでなく、説明を受けて納得した様子にも目を向けています。
撮影をご依頼いただく際に、商品の特徴や特に伝えたい点を共有していただけると、現場で何を見るべきかを考える手がかりになります。そのうえで、当日の接客や反応も見ながら撮影していきます。
展示品に加えて、タペストリーやチラシも撮影
同じような画が続かないように、撮影する対象にも変化をつけました。
接客や展示品、ブース全体に加えて、タペストリーやチラシも撮影しています。商品を見せるカットと、ブースを構成するもののカットを用意しておくと、編集で画面に変化をつけやすくなります。
写真は約30枚を納品しました。展示品の記録だけでなく、接客の様子や会場での出展風景もあわせて残しています。
約1分の動画に、来場者の反応を繰り返し入れる
動画は、初めて見る方にも見やすい長さを目指して、約1分にまとめました。
事前には、過去の制作実績から参考動画を選んでいただき、ダイナミックでかっこいい雰囲気をご希望いただいていました。その方向性に合わせて、編集に入る前にしっかりと選曲しています。
編集では、飽きずに見てもらえるよう短めのカットを組み合わせました。そして、撮影時に意識して残した来場者のリアクションを、繰り返し入れています。
反応のよい場面が一瞬だけで終わらないように、意識的に多めに取り入れました。約1分という短い動画の中でも、お客様が商品に関心を持ち、納得している様子を伝えたいと考えたためです。
写真と動画をまとめて、撮影当日の夕方に納品
今回は、写真データと編集した動画を、撮影当日の夕方にお送りしました。お客様からは「撮影していただいた写真や動画もさすがでした」とのご感想をいただき、納品もご承諾いただきました。
当日納品は今回の対応です。写真の点数や動画の長さ、編集内容によって必要な時間は変わるため、出展後すぐに発信したい場合は、撮影日とあわせてデータを使いたい日も確認しておくと安心です。
展示会の撮影では、商品の特徴と、来場者がどんなところに関心を持っているかをあわせて見ていきます。依頼するときは、写真・動画の使い道、伝えたい商品の魅力、必要な納期を共有しておくと、残したい場面を整理しやすくなります。