企業のホームページや採用サイトに使う写真を依頼するとき、最初に気になるのが撮影料金ではないでしょうか。
企業向け撮影では、必要な内容によって提示される料金に大きな幅があります。ただ、金額だけを比べても、自社に必要な撮影が含まれているかは分かりません。
撮影料金は、撮影時間だけでなく、場所、人数、必要なカット、納品枚数、写真の使用目的などによって変わります。
今回は、企業担当者が写真撮影の見積もりを確認するときに、見ておきたいポイントを整理します。
【企業向け写真撮影の料金例】
企業向けの写真・動画制作では、例えば次のような料金設定があります。金額はすべて税別です。
■ スポット写真:38,500円〜
・撮影時間:60分
・撮影場所:1か所
・納品枚数:15〜20枚
・基本的な色調整を含む
店舗の外観と内観、スタッフのプロフィール、商品や料理など、必要な写真がある程度決まっている場合に向いています。
60分で依頼する場合は、撮りたい内容を増やしすぎず、優先順位の高いカットを事前に決めておくことが大切です。
■ 企業向け写真:60,000円〜
・撮影時間:120分
・撮影場所:1か所
・納品枚数:30〜50枚
・必要なカットの整理を含む
ホームページ、採用サイト、会社案内などに使う写真をまとめて撮影する場合の基本的なプランです。
外観、内観、スタッフ、仕事風景、集合写真など、複数の用途に使う素材を一度に揃える場合は、60分よりも120分の方が撮影順を組みやすくなります。
ホームページだけでなくSNSや求人媒体でも使用する予定がある場合は、同じ場面を横位置と縦位置の両方で撮影しておくと、後から使いやすくなります。
【写真だけでなく動画も依頼する場合】
企業撮影では、写真に加えてインタビュー動画や短い紹介動画を同時に制作するケースもあります。
■ インタビュー動画:120,000円〜
・撮影時間:120分
・出演者:1〜2名
・完成尺:90秒〜3分
・テロップ、BGM、インサート撮影を含む
社員インタビュー、代表者メッセージ、サービス紹介などに向いています。
動画では撮影後の編集作業が必要になるため、同じ撮影時間でも写真とは料金の考え方が異なります。質問内容、出演人数、動画の長さ、テロップの量などによって見積もりが変わります。
■ 写真+動画:160,000円〜
・撮影時間:180分
・写真:約30枚
・動画:30〜60秒を1本
・動画修正:2回
ホームページ用の写真と、SNSや会社紹介に使う短い動画を同じ日に揃えるプランです。
スタッフに何度も撮影へ参加してもらう必要がなく、写真と動画の雰囲気も合わせやすくなります。一方で、動画に音声を入れるか、複数の場面を撮るかによって必要な時間は変わります。
【撮影料金に含まれている内容を確認する】
見積もりを比較するときは、合計金額だけでなく、どこまでが基本料金に含まれているかを確認します。
・事前ヒアリング
・必要なカットの確認
・撮影当日の進行
・写真の明るさや色味の基本調整
・商用利用
・オンライン納品
撮影料金が安く見えても、納品枚数が少ない、写真の調整が別料金、商用利用に追加費用が必要という場合があります。
反対に、事前の打ち合わせや撮影指示まで含まれていれば、企業担当者が自分で撮影リストや当日の進行をすべて準備する負担を減らせます。
【追加費用が発生しやすい項目】
■ 撮影時間や場所が増える
複数の店舗や事業所を移動して撮影する場合は、撮影時間だけでなく移動時間も必要です。
同じ日に複数拠点を回れる場合もありますが、所在地、拠点間の距離、各場所で必要なカットを確認したうえで個別の見積もりになります。
■ 追加の機材やスタッフが必要になる
大きな照明、複数台のカメラ、専門の音声機材、ヘアメイクなどが必要な場合は、機材費や人件費が追加されることがあります。
通常のホームページ写真と、大人数の広告撮影では必要な体制が異なります。参考にしたい写真や動画がある場合は、見積もり前に共有すると判断しやすくなります。
■ 交通費や施設利用料が発生する
福岡市外・県外への移動、駐車場、高速道路、撮影施設の利用料などが発生する場合は、依頼確定前に確認しておく必要があります。
【見積もりを比較するときに確認したいこと】
複数の撮影会社やカメラマンから見積もりを取る場合は、次の条件を揃えて比較すると分かりやすくなります。
1. 撮影時間と撮影場所の数
2. 撮影する人物・商品・場面
3. 納品される写真の目安枚数
4. 明るさや色味の調整範囲
5. 商用利用の条件
6. 交通費・駐車場代・施設利用料
7. 納期と納品方法
8. 撮影後の追加修正や再撮影の条件
「2時間の撮影」という条件が同じでも、事前準備、納品枚数、撮影後の調整が違えば、実際に受けられる内容は同じではありません。
自社で必要な素材が揃うかという視点で確認することが大切です。
【見積もり前に伝えておくとよい情報】
撮影内容が完全に決まっていなくても、次の情報が分かれば見積もりを作りやすくなります。
・写真を使う媒体
・撮影する場所と拠点数
・撮影したい人物、商品、仕事風景
・希望する撮影時期
・写真や動画のおおよその必要量
・想定している予算
特に「どの媒体で使うか」が分かると、必要な写真の向きや余白、撮っておくべき場面を整理できます。
まだ必要なカットが決まっていない場合は、「ホームページを新しくする」「採用ページで職場の雰囲気を伝えたい」といった目的から整理していくこともできます。
【料金は、必要な素材が揃うかで考える】
企業向け写真撮影の料金は、撮影時間だけで決まるものではありません。
限られた時間で数枚を撮るのか、ホームページや採用、SNSで使う素材をまとめて揃えるのか。写真だけなのか、動画も必要なのか。それによって適したプランは変わります。
見積もりを見るときは、金額だけでなく、事前準備、撮影内容、納品枚数、使用条件、追加費用まで含めて確認してみてください。
自社で必要な素材と優先順位を整理しておくことで、不要な撮影を増やさず、必要な写真を揃えやすくなります。