夏の法要に向けて、夏物の法衣と如法衣を新しく準備しようと考えていました。
どのようなものが良いかと思い、先輩のお坊さんに相談したところ、思いがけない言葉をいただきました。
「使わないものがあるから、あげるよ。」
その言葉に驚きながらも、ご厚意に甘え、お譲りいただくことになりました。
法衣や如法衣は、ただの衣ではありません。
多くの方々の思いや、ご縁の中で受け継がれていく大切なものだと感じています。
自宅に持ち帰った後は、感謝の気持ちを込めて加持を行い、自分が使わせていただけるよう整えました。
新しいものを手に入れる喜びとは少し違い、人から人へと受け継がれたものを身にまとうことには、また別の温かさがあります。
振り返れば、私はいつも多くの方々とのご縁に支えられてきました。
一人で頑張っているつもりでも、実際にはたくさんの人の優しさや気遣いに助けられています。
今は少し立ち止まり、自分自身を見つめ直す時間を過ごしていますが、こうしたご縁に触れるたびに、焦らなくていいのだと思えます。
これからも学びを重ねながら、少しずつ精進していきたいと思います。
急がず、無理をせず。
私らしくゆっくりと。