以前、Nさんという女性を鑑定したことがあります。
Nさんは銀座でお仕事をされている方で、もともと行動力もあり、人との付き合いも上手な方でした。決して仕事をしていないわけでもなく、むしろ普段からしっかり動いている。それでも、本人の中では「もっと仕事を伸ばしたい」「今よりも大きく流れを変えたい」という気持ちがあったそうです。
そこで私がNさんにお伝えしたのは、少し変わった内容でした。
「財布を変えてください。そして、〇〇神社によく行ってください。それと、〇〇を大切にすること。不動産についても少し勉強してみてください」
一見すると、仕事の相談に対する答えとしては、かなり遠回りに感じるかもしれません。
ただ、私が鑑定をするときは、単純に「あなたはこういう仕事をした方がいい」という話だけをするわけではありません。その人の今の状態を見たうえで、これから流れを変えていくために、どこに意識を向けるといいのかをお伝えすることがあります。
Nさんには、その一つとして「財布を変える」ということをお勧めしました。
Nさんが財布を変えていただきました。
その後、Nさんは実際に財布を変えました。
選んだ色は霊視した色のオレンジでした。
もちろん、財布を変えた瞬間に何かが起きたわけではありません。ですが、しばらくしてNさんから「ちょっと面白いことが起きています」と連絡をいただきました。
それまでと特別に仕事のやり方を変えたわけではない。仕事量が突然増えたわけでもない。それなのに、なぜか人とのご縁や話が以前よりも自然につながっていくようになったというのです。
そして、結果的にNさんの売上は、以前の約4倍になりました。
この話だけを聞くと、「オレンジの財布に変えたから売上が4倍になった」と思う人もいるかもしれません。
でも、私はそういう単純な話だとは考えていません。
むしろNさんに起きたことを聞いていて、私が興味深いと思ったのは、その後の行動の変化でした。
なぜか不動産やインテリアが気になり始めた
私がNさんに「不動産について勉強してみてください」と伝えたことも、最初は本人にとって大きな意味があったわけではなかったそうです。
ところが、財布を変えた頃から、なぜか不動産やインテリアが気になるようになっていった。
街を歩いていても、今までなら何となく通り過ぎていたお店の内装が気になる。人が集まる場所の作り方が気になる。家具や照明、空間の雰囲気について調べるようになった。
「これってどういう意味なんだろう」と本人も思いながら、いろいろなものを調べていたそうです。
そして、ここからがNさんに起きた出来事の面白いところでした。
あるお客さんとの思わぬご縁
Nさんのお店に、あるお客さんが来店しました。
その方は、たまたまインテリア関連のお仕事をされている方だったそうです。
Nさんは、それまでに調べていたインテリアの話をすることができました。
普通なら「インテリアに詳しいお客さんが来た」というだけで終わる話かもしれません。
でも、そのお客さんはNさんが自分の仕事に興味を持ってくれていることを嬉しく感じた。そして、Nさんのことを気に入ってくださり、その後も何度もお店に足を運んでくれるようになったそうです。
私はこの話を聞いたとき、「なるほどな」と思いました。
Nさんに起きたことは、突然空からお金が降ってきたような話ではありません。
本人が少し興味を持つものが変わり、その興味によって会話が変わり、その会話によって人とのご縁が生まれた。そして、そのご縁が仕事につながっていった。
そう考えると、最初にお伝えした「不動産を勉強してください」という言葉も、少し違った意味に見えてきます。
行動量は変わらない。でも、チャンスの見え方が変わった
Nさんから話を聞いていて、私が一番印象に残ったのはここでした。
「財布を変えてから、いつも通り動いているのに、なぜか閃くことが増えた」
そして、その閃きをそのままにせず、実際に行動できるようになった。
これは非常に大切なことだと思っています。
人生が変わるとき、必ずしも自分の行動量が何倍にもなるわけではありません。むしろ、同じように毎日を過ごしているのに、今まで気づかなかったものが見えるようになったり、目の前に来たチャンスを「これは自分に必要なものかもしれない」と掴めるようになったりすることがあります。
Nさんの場合、それが人とのご縁や仕事につながり、結果として「お金がたくさん入ってくる」という経験になったのだと思います。
実際に、私のところに来てくださった方からも、「鑑定を受けてから急に閃きが増えた」「今までなら気にしなかった話が気になるようになった」「その結果、思わぬチャンスにつながった」という声をいただくことがあります。
私が最近、この仕事について思うこと
私はこれまで、自分の活動を「霊視占い」と表現することが多かったのですが、最近は少し違うのではないかと思うようになりました。
もちろん、霊視や占いを通して、その人の現在の状態を見ることは大切です。
でも、本当に大切なのは「当てること」だけではない。
その人が今どこにいて、これからどこへ向かおうとしているのか。そして、その人自身が人生の流れを変えていくためには、何に気づき、何を始める必要があるのか。
私は、そこまで含めてお伝えすることに意味があるのではないかと思っています。
だから、私の中ではこれは単なる「霊視占い」ではありません。
その人にとって、これからの人生をより良い方向へ転換していくためのきっかけを見つけること。
言い換えるなら、その人が次の人生のステージへ進むために必要な「予知」であり、「道しるべ」のようなものなのかもしれません。
もちろん、占いを受けたから必ず同じ結果になる、という話ではありません。
大切なのは、そこで伝えられたことを自分自身がどう受け取り、どう行動するかです。
Nさんも、財布を変えただけではありません。
神社へ行き、不動産について調べ、インテリアに興味を持ち、そこで生まれた会話を大切にした。
その一つひとつの行動が重なった先に、思いもしなかったご縁が生まれました。
そして、そのご縁が仕事につながり、結果として売上が大きく変わった。
私は、こういう話を聞くたびに、この活動を必要としている人には、もっと届けていきたいと思うようになりました。
「今の人生を少し変えたい」
「頑張っているのに、なぜか流れが変わらない」
「自分は次に何をすればいいのかわからない」
もしそんなタイミングにいるのであれば、一度、自分自身の現在地を見直してみてもいいのかもしれません。
人生を変えるのは、必ずしも大きな決断とは限りません。
Nさんの場合、それは一つの財布を変えることから始まりました。
そして、その小さな変化が、本人も予想していなかった人との出会いや、新しい興味、新しい仕事の流れへとつながっていったのです。