Apexコーチングコラム

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そもそも、「Apexが上手くなりたい」と言いながらコーチングを受けない人が少なくありません。

僕はそこに、現代社会特有のある種の錯覚があると思っています。

というのも、人はしばしば「成長とは一人で獲得するものだ」と考えます。しかし実際には、人間は本質的に他者を媒介としてしか学べません。

例えば学校教育がそうです。

数学を学ぶとき、私たちは三角関数や微分積分を独力で発見したりはしません。先人たちが何百年もかけて築き上げた知識体系を、教科書や教師を通じて受け取ります。

むしろ、人類史全体を見れば、独学で知識体系を構築することのほうが例外です。

ところがゲームになると、多くの人は突然「全部自分でやろう」と考え始めます。

これは不思議な現象です。

Apexは単なる遊びではありません。

何百万というプレイヤーが参加し、膨大な試行錯誤の果てに形成された知識やノウハウが日々更新され続ける巨大な競争空間です。

その中で勝つための理論や方法論は、決して単純ではありません。

エイムだけではない。

立ち回りだけでもない。

状況認識、情報処理、リスク評価、チーム内での意思決定。

そうした無数の要素が複雑に絡み合っています。

私は東京の国立大学院で物理や工学を学びましたが、正直に言えば、Apexで継続的に勝ち続けることは、それらの学問と同じくらい、あるいはそれ以上に複雑だと感じます。

もちろん独学でも上手くなる人はいます。

しかし、その人たちは本当に独学なのでしょうか。

配信者を見る。 動画を見る。 上手い人のプレイを真似する。

それらもまた、実は他者から学んでいる行為です。

問題は、その学びが体系化されているかどうかです。

独学の最大の欠点は、自分が何を知らないのか分からないことです。

自分では成長しているつもりなのに、実際には同じ失敗を何百時間も繰り返しているケースは珍しくありません。

だから私は、少しでも本気で上達したいならコーチングを受けたほうがいいと思っています。

コーチングとは、単に答えを教わることではありません。

自分が見落としている前提や、自分では認識できない癖を発見するための「他者との対話」です。

人は他者との関係の中でしか自分自身を認識できません。

それは勉強でも、スポーツでも、音楽でも、そしてApexでも同じです。

子どもの頃にピアノや水泳やサッカーを習ったように、Apexもまた誰かに習うことで成長速度は大きく変わります。

むしろ私には、「なぜApexだけは独学で十分だと思われているのか」のほうが興味深い問いに見えます。

それは上達の問題というより、現代人が抱える『自分一人で何でもできるはずだ』という幻想の問題なのかもしれません。
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