Webサイトやブログ記事を公開したあと、すぐにGoogleで検索してもページが表示されないことがあります。
タイトルやディスクリプションを設定し、サイトマップも送信したのに見つからないと、設定を間違えたのではないかと不安になるかもしれません。
しかし、Web上へページを公開することと、検索結果へ掲載されることは別の処理です。
検索結果に表示されるまでには、検索エンジンがページを発見し、内容を確認して、データベースへ登録する必要があります。
今回は、クロールとインデックスの違い、公開したページが検索結果に出ないときの確認ポイントを解説します。
ページを公開しただけでは検索結果に登録されない
Webサイトへページを追加すると、URLを知っている人はそのページへアクセスできます。
ただし、検索エンジンが新しいページの存在をまだ知らなければ、検索結果には表示できません。
検索エンジンは、Web上にあるリンクやサイトマップなどを手掛かりにしてページを探します。
新しく公開したページは、まず検索エンジンに発見される必要があります。
公開ボタンを押した瞬間に、すべての検索エンジンへ自動登録されるわけではありません。
クロールはページを見に来ること
検索エンジンがページの情報を取得しに来ることを、クロールと呼びます。
クロールを行うプログラムは、ページ内の文章、画像、見出し、リンクなどを確認します。
さらに、ページ内に別のリンクがあれば、そのリンクをたどって新しいページを発見することもあります。
そのため、トップページや記事一覧からリンクされているページは見つけてもらいやすくなります。
反対に、サイト内のどこからもリンクされていないページは、存在を発見されにくい状態です。
インデックスは検索用のデータベースへ登録されること
クロールされたページが、検索エンジンのデータベースへ登録されることをインデックスと呼びます。
クロールされたからといって、必ずインデックスされるわけではありません。
検索エンジンはページの内容を確認し、検索結果へ登録するかを判断します。
内容がほとんどないページ、別ページと内容が重複しているページ、検索結果への登録を拒否しているページなどは、インデックスされない場合があります。
「ページを見に来た状態」がクロール、「検索結果に使えるよう登録された状態」がインデックスです。
インデックスと検索順位は別の問題
インデックスされたページが、狙ったキーワードですぐ上位に表示されるとは限りません。
インデックスは検索結果へ参加できる状態になっただけです。
その後、検索内容との関連性、情報の分かりやすさ、サイトの信頼性、他のページとの比較など、さまざまな要素によって掲載位置が決まります。
たとえば、事務所名で検索すると表示されても、「地域名+業種」のような競合が多い言葉では上位に出ないことがあります。
この場合、インデックスの問題ではなく、検索順位の問題です。
「登録されていない」のか「登録されているが順位が低い」のかを分けて考える必要があります。
新しいサイトは反映まで時間がかかることがある
公開したばかりのWebサイトは、検索エンジンがどのくらいの頻度で確認すべきサイトなのか、まだ十分に把握していません。
そのため、新しいページが発見・登録されるまで時間がかかることがあります。
長く運営され、定期的に更新されているサイトでは、新しい記事が比較的早く見つかる場合があります。
一方、新規ドメインやページ数の少ないサイトでは、反映まで数日以上かかることもあります。
公開直後に検索結果へ出ないからといって、必ずしも設定ミスとは限りません。
インデックス登録のリクエストとは
Search Consoleでは、特定のURLを検査し、インデックス登録をリクエストできます。
これは、検索エンジンへ「このページを確認してください」と知らせるための機能です。
ただし、リクエストした瞬間に検索結果へ表示されるわけではありません。
クロールやインデックスを必ず保証する機能でもありません。
同じURLを短時間に何度もリクエストしても、優先的に上位表示されるわけではないため、繰り返し送信する必要はありません。
一度リクエストしたら、ページの状態を確認しながら反映を待ちます。
noindexが設定されていないか確認する
ページにnoindexが設定されていると、検索エンジンへ「このページを検索結果に登録しないでください」と伝えることになります。
制作中のテストサイトでは、検索結果へ表示されないようにnoindexを設定することがあります。
その設定を本番公開後も残していると、ページがクロールされてもインデックスされません。
WordPressでは、サイト全体に対して検索エンジンの巡回を抑制する設定が有効になっている場合もあります。
SEOプラグインを使用している場合は、投稿タイプや個別ページの設定も確認します。
canonicalの指定先も確認する
canonicalは、似た内容のページが複数あるときに、どのURLを代表として扱ってほしいかを伝えるための情報です。
公開したページのcanonicalが別のURLを指定していると、検索エンジンは別ページを代表として扱う可能性があります。
サイト移行やドメイン変更を行ったあとに、テスト環境のURLが残っているケースにも注意が必要です。
canonicalが存在すればよいのではなく、現在公開している正しいURLを示しているかを確認します。
サイトマップだけでは十分ではない
サイトマップは、サイト内にどのようなページがあるのかを検索エンジンへ伝えるためのファイルです。
新しいページを発見してもらう手掛かりになりますが、サイトマップへ載せれば必ずインデックスされるわけではありません。
ページの内容や内部リンクなども合わせて確認されます。
また、サイトマップを送信しただけで安心せず、新しい記事が実際にサイトマップへ追加されているかも確認する必要があります。
SEOプラグインを使用している場合でも、設定によっては特定の投稿タイプが除外されていることがあります。
サイト内からリンクを設置する
新しいページは、関連する既存ページからリンクを設置すると発見されやすくなります。
ブログ記事であれば記事一覧へ表示し、関連する別の記事からもリンクします。
サービスページであれば、トップページ、ナビゲーション、関連サービスなどからアクセスできるようにします。
サイト内のどこからも移動できないページは、検索エンジンだけでなく利用者にも見つけにくいページです。
内部リンクは、ページを発見してもらうだけでなく、サイト内での役割や関連性を伝えるためにも重要です。
内容が少ないページは見直す
技術的な設定に問題がなくても、ページの内容によってはインデックスされにくい場合があります。
タイトルだけで本文がほとんどないページや、別ページと文章がほぼ同じページは、検索結果へ登録する価値が低いと判断される可能性があります。
検索キーワードを大量に詰め込むのではなく、訪問者が知りたい情報へ具体的に答えることが重要です。
サービスページであれば、特徴、対象者、料金、流れ、よくある質問など、そのページだけで判断に必要な情報を確認できる状態を目指します。
検索結果のタイトルが設定と違う場合もある
SEOプラグインでタイトルやディスクリプションを設定しても、検索結果に必ずそのまま表示されるとは限りません。
検索エンジンは、検索された言葉やページ内容に応じて、表示するタイトルや説明文を調整する場合があります。
また、設定変更後も、再クロールされるまでは以前の内容が表示されることがあります。
保存した直後に検索結果が変わらなくても、設定が失敗しているとは限りません。
ページ上の情報が正しく更新されていることを確認したうえで、再クロールを待ちます。
検索結果に出ないときの確認順序
ページが見つからない場合は、次の順番で確認すると原因を整理しやすくなります。
ページが正常に公開されているか
ログインしていない状態でも閲覧できるか
noindexが設定されていないか
canonicalが正しいURLを示しているか
サイトマップに含まれているか
サイト内からリンクされているか
Search ConsoleでURLの状態を確認したか
ページに十分な独自情報があるか
公開や修正から一定の時間が経過しているか
設定を一度に変更するのではなく、どの段階で止まっているのかを切り分けることが大切です。
まとめ
Webページを公開してから検索結果へ表示されるまでには、発見、クロール、インデックスという段階があります。
さらに、インデックスされたあとに検索順位が決まるため、「検索結果に出ない」という問題にも複数の状態があります。
公開直後に表示されなくても、すぐに設定ミスと判断する必要はありません。
まずはnoindex、canonical、サイトマップ、内部リンクなどの状態を確認し、必要であればインデックス登録をリクエストします。
検索エンジンへの登録は、ボタンを押せば即座に完了する作業ではありません。
正しくアクセスできるページを作り、十分な内容を用意し、サイト内から適切につなげることが、検索結果へ掲載されるための基本になります。