電話一本で、知らぬ間に徳を積んだ件(笑)

電話一本で、知らぬ間に徳を積んだ件(笑)

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コラム
先日、初めて訪れたお店で、店員さんと意気投合する出来事があった。

きっかけは、事前の電話。
最初に電話をしたときは応答がなかったので、簡単な伝言を残しておいた。

それから1時間ほど経って、改めて電話をかけてみると、電話に出た店員さんの声がなんとなく曇っている。
愛想が悪いというほどではないけれど、少し疲れているような、何かあったのかな?と思わせる声。

「忙しいのかな?」

ちょっと気になったものの、まあ、いろいろあるよね、と特に気にせずお店へ向かった。
ところが、実際に会って話してみると、ノリの良い方ですっかり意気投合。

その会話の中で、電話をしたときの事情が判明した。
実はそのとき、お店にはかなり対応の難しいお客さんが来ていたらしい。

細かな注文が多く、次から次へと要望を伝えてくるタイプで、店員さんも今後のトラブルを懸念していたのだとか。
長年接客をしていても、そんなお客さんは5年に一度いるかいないかという超レアな存在らしい(笑)。

そして、ちょうどそんなタイミングでわたしから電話が入り、そのお客さんは結局、何もせずに帰っていったそう。

どうやら、わたしの電話が入ったことで、店員さんにとってもひと呼吸置くきっかけになったらしい。

「あのとき電話をもらえて、本当に助かった!」
そんなふうに言ってもらえた。

なるほど、あの曇った声にはそんな事情があったのか。
わたしとしては、ただ電話をしただけなんだけど(笑)。

仏教に「因縁生起」という言葉がある。
物事はそれ単独で生じるのではなく、さまざまな原因や条件が重なり合って生じる、という考え方。

今回の出来事も、そんなふうに捉えると、なんだかおもしろい。
5年に一度の珍客と、ちょうどそのタイミングで電話をかけたわたし。

それぞれの状況が重なって、思いがけない展開になった。
それにしても、知らないうちに誰かの助け舟になっていたとは。

もしかして、電話一本で徳を積んだのかな(笑)。
人生、これだからおもしろい。

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