Route62「Still Got It」のAI実写MVを制作しました。
主人公は、いわゆるスターではありません。年齢を重ね、体型も変わり、髪も少し薄くなってきた、どこにでもいそうな普通のおっちゃんです。
でも、この曲の魅力はそこにあります。
若く見せたいわけじゃない。完璧になりたいわけでもない。それでも、まだ自分には何かある。
そんな「まだ終わっていない」という気持ちを、映画のようなMVとして映像にしました。
ライブが終われば、また日常へ戻る
今回のMVで大切にしたのは、主人公をスターとして描きすぎないことでした。
ステージに立つ瞬間は、確かに特別です。ライトを浴びて、マイクを握って、観客の前で歌う。
でも、ライブが終われば、また普通の生活へ戻っていく。
そこに、このMVの一番大事な余韻があります。
夢は人生のゴールではなく、人生の一部。ステージの上だけが特別なのではなく、日常に戻っても、その人の中に夢は残り続ける。
そんな空気を最後まで残したくて、ラストは派手な終わり方ではなく、静かな帰宅シーンへつなげました。
モノクロから、少しずつ色が戻っていく
映像は、序盤をモノクロで始めています。
夜の駐車場。古い車。ライブハウスへ向かう後ろ姿。
最初は、仕事帰りのおっちゃんがどこかの店に入っていくように見える。でも、裏口や舞台袖へ進んでいくことで、少しずつ「この人は出演者なんだ」と分かっていく構成にしました。
ライブが始まってから、映像は少しずつ色を取り戻していきます。
これは単なる演出ではなく、主人公の中に残っていた熱が、もう一度表に出てくるイメージです。
“かっこよすぎない”ことを大切にした
AI動画は、放っておくと人物がきれいになりすぎます。
若返ったり、痩せたり、モデルのようになったり。でも今回は、それでは曲の良さが消えてしまう。
だから主人公は、丸顔で、少しぽっちゃりしていて、普通のおっちゃん感を残しました。
少し照れ笑いをする。お腹を気にする。でも、マイクの前ではちゃんと前を向く。
完璧ではないけれど、だからこそ人間味がある。そこを大切にしています。
お笑い要素も、少しだけ
「Still Got It」は、ただ真面目な応援歌ではありません。
年齢や体型を少し自虐しながら、それでも前を向く。そこにユーモアがあります。
MVの中でも、奥さんにかっこつけて見せるシーンや、思わず笑ってしまうような日常カットを入れました。
ただし、コントにはしすぎない。笑えるけれど、ちゃんと愛がある。
そのバランスを意識しました。
AI実写MVとして意識したこと
今回の制作では、ただ人物を映すだけではなく、映画のカメラワークを意識しました。
歩く靴のアップ。
ドアノブに触れる手。
マイクスタンドを握る手。
観客越しのステージ。
ステージライトの逆光。
ライブ後の静かな廊下。
こうした細かいカットを重ねることで、単なるAI動画ではなく、映画のワンシーンの連続のように見えるよう構成しています。
特に、後ろ姿をただ追い続けるだけにならないよう、手元・足元・横移動・客席視点・機材越しの視点などを混ぜています。
Route62「Still Got It」
このMVは、普通のおっちゃんが、もう一度ステージに立つ物語です。
ライブが終われば、また日常へ戻る。でも、夢だけはまだ終わっていない。
そんな余韻が残る作品になったと思います。
Route62「Still Got It」ぜひ聴いて、そしてMVも見ていただけると嬉しいです。