寒露の便り|戌の月の巡りと暦の日

寒露の便り|戌の月の巡りと暦の日

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二〇二六年の十月八日、寒露を迎えました。
草の葉に降りる露が、冷たく感じられはじめる頃です。

暦の上では、この日から戌(いぬ)の月に入ります。
戌の月は、秋の三つの月のうち、最後の月にあたります。古い字書には、この月に万物が実りを終える、と記されています。
夏から育ってきたものが形を終え、冬を前に納められていく。一年の巡りのなかで、仕舞いの役目を持つ月です。

十一月六日まで続くこの月の暦から、三つをご紹介します。

一つ目は、一粒万倍日です。
この月は、十月十一日、十四日、二十三日、二十六日に巡ってきます。
蒔いた一粒が万倍にも実るとされる日ですが、好ましくないことも大きくなりやすいと言われています。

二つ目は、天恩日です。
十月十七日から二十一日までの、五日間続きます。
天からの恵みが降りるとされる日で、お祝いごとや、人に何かを手渡すのによい日とされています。

三つ目は、土用です。
十月二十日から、立冬の前日の十一月六日まで続きます。
季節が移り変わる前の、土の気が強まる期間とされ、大きく土を動かすことを慎む習わしがあります。

こうして並べると、この月は前半に「実らせる日」と「恵みを受ける日」が集まり、後半は「整えて、移り目を待つ期間」に入る形をしています。

実りを終える月に、何をするか。
私は、手の中にあるものを一度確かめることだと考えています。

この一年、時をかけて抱えてこられたものがあると思います。
恋愛のことでも、お仕事のことでも、ご家族のことでも。
それが実りとして納められるものなのか、まだ育ちきらずに重さだけが増しているものなのかは、抱えているご本人ほど分かりにくいものです。

確かめたうえで納めることも、確かめたうえで、もう一巡り育てることも、どちらも冬を迎える支度です。

暦が教えてくれるのは、その日がどのような日か、までです。
いまご自身がどの巡りの中におられるのかは、卦を立てて視ることで、はじめて形になります。

気にかかることがおありでしたら、メッセージから一言でもお寄せください。

冥理
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