玄関先で焚いた送り火が、細い煙をまっすぐ立ちのぼらせている。
麻がらの弾ける、小さな音。少し焦げた、乾いた匂い。
帰る人を見送るための火なのに、どうしても目を離せない夜があります。
この送り火の煙には、恋愛の深い真実が宿っています。
こんにちは、神楽 玄斗(かぐら げんと)です。
送り火は、還る場所へ戻っていただくための火です。留めるのではなく、送る。それがこの火の役目だと、昔の人は知っていました。けれど手を合わせながら、心のどこかで「もう少しだけ」と願ってしまう。その矛盾を、火は責めません。ただ静かに燃えて、煙になって、消えていくだけです。
恋にも、同じところがあります。終わったと頭では分かっている。連絡を取らないほうがいいことも、分かっている。それでもスマホの画面をひらいて、彼の名前のところで指が止まる。八月十五日の夜、そういう指の止まり方をしている方が、毎年たくさんいらっしゃいます。
帰省先の仏間は、畳と線香の匂いがします。隣の部屋から親戚の笑い声。母親の「いい人いないの」という一言。返事をはぐらかして廊下に出て、暗がりでトーク画面をひらく。去年の夏に届いた短いメッセージが、まだいちばん下にある。既読も未読も、そこから動いていない。
諦めきれないのは、意志が弱いからではありません。まだ完了していない感情が、体の中に残っているからです。送り火を焚かずに終わった夏が、心の中に一つあるだけなのです。
彼の本音は、霊視でハッキリと視えます。今のあなたの状況を、一度視させてください。
実際に視させていただくと、この種のご相談では、彼のほうにも火が残っていることが少なくありません。
先日、同じくお盆の時期にご相談をくださった方がいました。視えたのは、夜のコンビニの駐車場です。エンジンを切った車の中で、彼はスマホを見つめていました。トーク画面は、その方の名前のところで止まっている。文字を打っては消し、打っては消し、結局、画面を伏せてポケットにしまう。その仕草を、三度繰り返していました。
彼は忘れたのではありません。言葉にする方法を持っていないだけです。男性は感情を保管するのが不器用で、扱いきれないものほど奥に押し込んで蓋をします。蓋をしたこと自体、本人は認めたがりません。だから沈黙が続く。沈黙は、無関心とは別の場所から来ています。
彼が今どこまで想いを残しているのか。その火が消えかけているのか、まだ芯のところで燃えているのか。輪郭まで視て、お伝えできます。
送り火のあと、玄関を片づけて部屋に戻ると、線香の匂いが服に残っています。洗えば落ちるのに、その夜だけは、匂いのついたまま眠りたくなる。あの感じで、いいのだと思います。
無理に消さなくてかまいません。ただ、その火をどこに置いておくのか。胸の真ん中に置いて毎晩焦がされるのか、少し離れた場所に置いて、必要なときだけ手をかざすのか。置き場所を変えるだけで、夜の眠りは変わります。息のしかたも変わります。
明日の朝も、蝉の声はまだ聞こえます。夏は、まだ終わっていません。
彼が言葉にしない想い、私が代わりに視てきます。
あなたの恋愛が前向きになるように、お手伝いさせていただきます。
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