「愛されたい」は神様への宣戦布告

「愛されたい」は神様への宣戦布告

記事
コラム
「愛されたい」

私は、この言葉はある意味、
神様への宣戦布告だと思っています。

ちょっと強い言葉ですよね。

でも、私は本気でそう思うんです。

なぜなら、

「愛されたい」は、
「愛されていない」という意味しか持たないからです。


私の好きな歌人の詩に、

「会いたい」は「会えない」という意味しか持たず

という一節があります。

相手を想う、とても素敵な詩なのですが、
初めて読んだとき、私はハッとしました。

そうか。

「〜したい」という言葉は、
「今はそうではない」ということなんだ、と。

「会いたい」は、今は会えていない。

「行きたい」は、今はそこにいない。

「なりたい」は、今はそうなっていない。

それ以来、私は「〜たい」という言葉について考えるようになりました。

そして、その最上級ともいえる言葉が、

「愛されたい」

なのではないかと思っています。


特に厄介なのが、
人に対する「〜されたい」です。

「美味しいものが食べたい」
「旅行に行きたい」
「これがしたい」

なら、自分で叶えられることも多い。

だけど、

彼に愛されたい。
大切にされたい。
認められたい。
必要とされたい。

「〜されたい」には、
必ず自分以外の誰かが登場します。

だから私たちは、

どうしたら愛される?
どうしたら認めてもらえる?
何をすれば価値のある人間になれる?

と、もがき始めます。

ここが落とし穴です。


私自身、ずっとそうでした。

愛されたくて。
認められたくて。
価値のある人間だと思われたくて。

必死に努力して、
肩書も、収入も、地位も求めました。

もっと頑張れば認めてもらえる。
もっとすごい人になれば愛される。

そう信じて走り続けました。

でも、その先にあったのは、
ゴールではありませんでした。

底なし沼でした。


ひとつ手に入れたら、
また次が欲しくなる。

認められても安心できない。

褒められても、
もっと頑張らなければと思う。

そうしているうちに、
自分の感情すらわからなくなりました。

「何が好き?」

「本当は何がしたい?」

「あなたの夢は?」

そんな単純な質問にすら、
答えられなくなりました。

誰かに愛されるために生きていたら、

いつの間にか、
自分が何のために生きているのかさえ
わからなくなっていたんです。


だから私は思います。

「愛されたい」と願うことが悪いのではありません。

ただ、その願いを叶えるために
もっと頑張る前に、

やってほしいことがあります。

それは、

「すでに愛されている」というかけらを
拾い集めること。

そして、ここにはもうひとつ、
恋愛においてとても大切な秘密があります。

それは、

「愛されたい」と願い続けるより、
「私はすでに愛されている」という実感を持って生きる方が、
結果的に彼からも愛されやすくなるということです。

「愛されたい」と思っているとき、
私たちはどうしても彼を監視します。

LINEはまだ?
どうして会ってくれないの?
前より冷たくない?
私のこと、本当に好き?

そして、彼がしてくれなかったことを数えては、
「やっぱり私は愛されていない」と傷ついてしまう。

でも、

「私はすでに愛されている」

という小さな安心が自分の中に育ってくると、
見える世界が少しずつ変わります。

LINEが遅くても、自分の時間を楽しめる。

彼の機嫌が悪くても、
「私が何かした?」とすぐに自分を責めなくなる。

何かしてもらったときには、

「こんなの当たり前」
「もっとしてほしい」

ではなく、

「嬉しい、ありがとう♡」

と、素直に愛を受け取れるようになる。

すると不思議なことに、
彼にとってもあなたは
「愛しやすい女性」になっていきます。

だって、

愛しても愛しても
「足りない」と言われるより、

自分が渡した小さな愛を見つけて、
嬉しそうに受け取ってくれる人の方が、

「もっと喜ばせたい」
「もっと大切にしたい」

と思いませんか。

私はこれを、

神様から応援される生き方

だと思っています。

神様がこの世界のあちこちに置いてくれた
「あなたは愛されているよ」という証拠を見つけて、

「あ、本当だ」
「私、ちゃんと愛されてた」

と受け取っていく。

すると神様も、

「やっと気づいたね」

と言うように、
また次の愛を見せてくれる。

彼から愛されたから、
私は愛されているのではありません。

私が「すでに愛されている」と気づき始めるから、

今まで見落としていた彼からの愛にも気づけるようになり、

その愛を受け取れる自分になり、

さらに愛が循環していく。

だから、

「どうしたら彼に愛されますか?」

と聞かれたとき、

私はまず、
彼を変える方法よりも、

あなたの世界にすでにある
「愛されている証拠」を一緒に探したいと思っています。

愛されるために頑張る恋愛から、

愛されていることに気づく恋愛へ。

もしかすると、
それこそが神様から応援されながら、

結果的に大好きな人からも愛されていく
いちばんの秘密なのかもしれません。


今日、誰かが笑ってくれた。

「ありがとう」と言ってもらえた。

心配してくれる人がいた。

温かいご飯を食べられた。

今日も身体が私を生かしてくれている。

そして、

泣いた日も、
間違えた日も、
誰かに選ばれなかった日も、

それでも今日まで、
私はここにいる。


もしかしたら神様はずっと、

「あなたは愛されているよ」

と、あちこちに愛のかけらを置いてくれていたのかもしれません。

それなのに私たちは、

「彼から連絡が来ないから愛されていない」

たったひとつの欠けたピースを見つめて、

「私は愛されていません」

と神様に宣戦布告してしまう。


だから、いきなり

「私は愛されている!」

なんて信じなくても大丈夫です。

信じられない日だってあります。

まずは、小さなかけらを
ひとつずつ拾ってみてください。

「あ、これも愛だったのかもしれない」

「もしかしたら、これも」

そうやって拾い集めていった先で、

「愛されたい」

が少しずつ、

「私、ずっと愛されていたのかもしれない」

に変わっていく。


神様は、
あなたがもっと美しくなったら愛するわけでも、

もっと頑張ったら愛するわけでも、

誰かに選ばれたら、
ようやく愛してくれるわけでもありません。


あなたが必死に
「愛されたい」と叫んでいたあの日も、

神様からしたらきっと、

「ずっと愛してるんだけどなぁ」

なのかもしれません。


愛されるために、
これ以上、自分を苦しめなくていい。

あなたが今やることは、

愛を手に入れることではなく、

もうここにある愛のかけらを、
ひとつずつ見つけていくこと。

そのかけらを拾い集めた先で、

「私は愛されていなかった」

と思っていた人生が、

実は最初からずっと、

大きな愛の中にあったことに
気づける日が来るのだと思います。


あなたへのあの人からの愛、
気づけておらず受け取り切れていないものがないか?

いま確認しにいらしてください。

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愛沢 凛(Rin)
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