パーカーは実は軍用品でもあった!

パーカーは実は軍用品でもあった!

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美容・ファッション
私たちが今「パーカー」や「アノラック」と呼んでいるものの多くは、極寒地で戦う兵士たちのために開発されたミリタリーウェアがルーツ

冬用パーカーの原点


シュノーケルパーカー

1950年代にアメリカ空軍がマイナス10度からマイナス30度の極寒地用に開発したジャケット

フードを被ってジッパーを上まで閉めると、視界がシュノーケルの覗き穴のようになることからそう呼ばれるようになった


フィッシュテールパーカー

朝鮮戦争時にアメリカ陸軍が採用した野戦用パーカー

裾が魚の尾のように割れているのが特徴で、日本ではドラマ『踊る大捜査線』の青島刑事が着ていたことで爆発的に有名に


軍に「フード」が必要だった理由

軍用品においてフードが付いているのには、明確な生存戦略があった

体熱の大部分は頭部から放出されるため、フードで頭を覆うことは極寒地での生存率に直結するから

軍用のパーカーは、ヘルメットを被った上からでも被れるようにフードが非常に大きく設計されている

伏せて待機する際、フードを被ることで人間の肩から頭にかけての特徴的なシルエットを隠す効果(カモフラージュ)もあった


「アノラック」というもう一つの軍用パーカー


スウェット素材ではないが、登山やキャンプで見かける「アノラックパーカー」も軍用として進化

第二次世界大戦中、山岳部隊が雪山での防風・防寒のために着用していた「プルオーバー(かぶり)」タイプのアウターが、現在のマウンテンパーカーの原型の一つになっている




面白いのは「軍を守るための服」が、戦後に放出品(ミリタリーサープラス)として安く出回ったこと

1960年代のイギリスの若者たちは、高価なスーツをスクーターの汚れから守るために、安価で手に入る軍用の「M-51パーカー」を羽織った

これが「格好いいスタイル」として定着し、軍用品としての機能美がファッションデザインとして取り入れられるようになる

現在、多くのブランドがパーカーのフードに「ドローコード(紐)」を付けているのも、元々は軍用パーカーが風で煽られないように顔周りを密閉するためのディテールだったから

軍服としての「過酷な環境に耐える設計」があったからこそ、パーカーはこれほどまでに丈夫で、世界中で愛される服になったのかもしれない


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