「もっと積極的な性格だったらいいのに」
「すぐに感情的になる自分が嫌い」
「人の目を気にしてしまうところを直したい」
そんなふうに、自分の性格や性質について、嫌だと感じたことはありませんか?
誰にでも、自分の好きなところもあれば、嫌いなところもあると思います。
「苦手なことを克服したい」
と思ったり、
「自分の性格を変えたい」
と感じたりすることもあるでしょう。
でも、自分の嫌いな部分をなくそうとすることが、かえって自分の行動や表現を制限してしまう場合があります。
今回は、そんな自己否定とメンタルブロックの関係について、ホロスコープという視点も交えながら考えてみたいと思います。
自分の性質を「悪いもの」だと思ってしまうとき
例えば、
「感情的になる自分が嫌い」
という人がいたとします。
怒りを感じると、つい言葉が強くなってしまう。
悲しいことがあると、涙を抑えられなくなる。
そんな経験から、
「もっと冷静な人間になりたい」
と考えるようになったのかもしれません。
もちろん、感情に任せた言動によって、誰かを傷つけてしまうのは避けたいことですし、自分の感情との付き合い方を考えることは大切です。
でも、
「感情に任せて人を傷つけること」
と
「感情を持つこと」
は、同じではありません。
怒りや悲しみを感じること自体が、悪いわけではないのです。
ところが、このふたつが混同されると、
「感情的になってはいけない」
という考えが、
「感情を表に出してはいけない」
という思い込みに変わってしまう場合があります。
その結果、怒りや悲しみだけでなく、喜びや興奮まで表現することをためらうようになるかもしれません。
自分の一部分を否定しようとすることが、ほかの部分の表現まで制限してしまう。
そんな心のブレーキが働くこともあるのです。
「自分はこうであってはいけない」という思い込み
自分の性質を嫌いになる背景には、さまざまな経験が関係していることがあります。
例えば、
子どもの頃から
「わがままを言ってはいけない」
と言われて育った人は、
自分の希望を伝えることに、抵抗を感じるようになるかもしれません。
「人に頼ってばかりではダメだ」
と言われてきた人なら、
困っているときにも助けを求めることをためらうかもしれません。
また、周囲の人と自分を比較することで、特定の性質を否定的に捉えるようになる場合もあります。
社交的な人が評価される環境では、一人で過ごすことを好む自分を
「よくない性格」
だと感じることもあるでしょう。
もちろん、過去の経験が必ずそうした思い込みにつながるわけではありません。
ただ、何度も繰り返し経験してきたことが、自分に対する評価や考え方に影響することはあります。
そして、いつの間にか、
「こんな自分ではいけない」
「もっと違う人間にならなければならない」
という思い込みが、自分の行動を制限するようになる場合があると思うのです。
ホロスコープで、自分の内側にある葛藤を読み解く
西洋占星術では、生まれた瞬間の天体配置を示した「ホロスコープ」を使って、その人の性質や価値観、欲求などを読み解いていきます。
ホロスコープには、太陽や月、水星、金星、火星など、さまざまな天体が配置されています。
それぞれの天体には異なる意味があり、天体同士のアスペクトと呼ばれる角度などから、性質や欲求の関係を解釈します。
例えば、
月は感情や安心感、心が求めるものなどを象徴します。
火星は、行動力や意欲、自己主張、怒りなどと結びつけられる天体です。
また、土星は責任や規律、制限、抑制などを象徴します。
月と土星が緊張を表すアスペクトを形成している場合、感情を表現したい気持ちと、それを抑えようとする意識との間に葛藤が生じる、という読み方ができたりします。
そこから、
「感情を表に出してはいけない」
「弱いところを見せてはいけない」
といった思い込みについて考えていくこともできます。
また、火星と土星の緊張関係であれば、自分の意思で行動したり、主張したりすることへの抵抗として解釈する場合もあります。
もちろん、こうした配置があるからといって、実際に自己否定やメンタルブロックがあると決まるわけではありません。
占星術によって、その人の心理状態や過去の経験を特定できるわけでもありません。
それでも、異なる天体の象徴を組み合わせることで、自分の中にある欲求や、それを制限する考え方について、別の角度から考えるきっかけになることがあります。
嫌いなところを、無理に好きになる必要はない
自分の嫌いなところについて考えるとき、
「短所も含めて自分を好きになろう」
と言われることがあります。
でも、嫌だと感じている性質を、無理に好きになる必要はないと私は思います。
例えば、すぐに怒ってしまうことに悩んでいるなら、その言動を変えるための工夫をしてもいいのです。
人の目を気にしすぎて疲れてしまうなら、他人との距離の取り方を見直してもいいでしょう。
自分を好きになるために大切なのは、困っていることをそのままにしておくことではありません。
自分の性質そのものを否定することと、その性質によって生じる困りごとに対処することは、別の話だということです。
例えば、
「私は人の目を気にする性格だからダメなんだ」
と考える代わりに、
「人の評価を気にしすぎて、自分の意見を伝えられないことがある」
と捉えてみる。
すると、自分の性格全体を変えようとするのではなく、
・ どんな場面で意見を伝えにくくなるのか
・ どんなことを恐れているのか
といった具体的な部分に目を向けられます。
自分を否定しなくても、困っていることを変える方法は考えられると思うのです。
自分の中にあるブレーキを理解すること
「こんな自分は嫌だ」
そう感じること自体が、悪いわけではありません。
自分の性質に不満を感じることも、変わりたいと思うこともあるでしょう。
ただ、その気持ちが
「こんな自分ではいけない」
という強い思い込みになっていると、自分の気持ちや行動を必要以上に抑えてしまうことがあります。
本当は伝えたいことがあるのに、言えない。
助けてほしいのに、頼れない。
やってみたいことがあるのに、自分には向いていないと決めつけてしまう。
そんなとき、自分が何を否定し、どんな考え方によって行動を制限しているのかを知ることが、心のブレーキを理解する手がかりになります。
ホロスコープは、そうした自分の内面を、いつもとは違う角度から見つめるためのひとつの方法です。
自分の嫌いなところを、無理に好きになる必要はありません。
でも、その性質を持っている自分まで、否定する必要はないのではないでしょうか。
「自分のここが嫌い」という気持ちの奥に、どんな思い込みがあるのだろう?
そんな問いから、自分自身について考えてみるのもいいと思うのです。
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