コンテンツ販売を始めたい。
自分の知識や経験を商品にして、販売してみたい。
そう思ったとき、最初に何を考えますか?
「自分には何ができるだろう?」
「何なら商品にできるだろう?」
「どんなコンテンツを作れば売れるだろう?」
こんなことを考える人も多いと思います。
私もそうでした。
私は営業代行の仕事をしていたので、自分の商品を作るならセールスに関するものがいいと思っていました。
自分が経験してきたことなら、人に教えられるかもしれない。
そう思って、実際に教材を作ろうとしました。
でも、いざ作ろうとすると、
「誰に向けて作ればいいんだろう?」
「どんな内容にすればいいんだろう?」
「そもそも、これを欲しい人はいるのかな?」
と、迷ってしまい、なかなか形にすることができませんでした。
今思えば、私は大切なことを飛ばしていたのだと思います。
自分が何を売るかを考える前に、
そもそも、なぜ人は商品にお金を払うのか?
ということを考えていませんでした。
最近、何にお金を使いましたか?
少しコンテンツ販売の話から離れてみましょう。
あなたは最近、何にお金を使いましたか?
洋服を買った。
ゲームを買った。
美容院に行った。
好きなアーティストのライブに行った。
コンビニで新作のスイーツを買った。
人によって、いろいろな答えがあると思います。
では、もう一つ考えてみてください。
なぜ、あなたはそれにお金を払ったのでしょうか?
私は最近、ゴンチャで桃のジェラッティを買いました。
なぜ買ったのか考えてみると、理由は一つではありませんでした。
私はもともとフローズン系の飲み物が好きです。
季節を感じる桃味にも惹かれました。
果肉ゼリーが入っていて、食感も楽しめそうでした。
そして何より、私はおいしいものを食べることが好きです。
おいしいものを食べると、幸せな気持ちになります。
だから私は、ゴンチャで桃のジェラッティを買いました。
では、もし私がフローズン系の飲み物が嫌いだったらどうでしょうか?
桃が嫌いだったら?
おいしいものを食べることに、あまり興味がなかったら?
おそらく、買っていなかったと思います。
商品そのものは何も変わりません。
同じ商品を見ても「欲しい」と思う人もいれば、まったく興味を持たない人もいます。
この違いは、どこから生まれるのでしょうか?
食べたことがないのに、欲しくなることもある
もう一つ、食べ物の話をします。
最近、ミスタードーナツの「もっちゅりん」という商品が話題になりました。
私は、もっちゅりんを食べたことがありません。
味も知りません。
それなのに、
「朝から並ばないと買えない」
「すぐに売り切れてしまう」
「ものすごく人気がある」
こういった情報だけは耳にしています。
すると、
「そんなに人気なら、一度食べてみたい」
と、感じるんです。
少し不思議ではないでしょうか?
食べたこともない。
本当においしいのかも分からない。
それなのに、欲しくなる。
私たちが商品にお金を払うまでには、さまざまな感情が動いています。
「好きだから欲しい」
「おいしそうだから食べたい」
「便利そうだから使ってみたい」
「今より楽になりたい」
「みんなが買っているから気になる」
「今しか買えないなら欲しい」
こうした感情は、商品を買うときに突然生まれているわけではありません。
人には、もともと物事を見たり、判断したりするときの心理的な傾向があります。
たとえば、多くの人が選んでいるものを見ると、
「これだけ人気なら、きっと良いものなのだろう」
と、感じることがあります。
このような心理は、マーケティングでは「社会的証明」と呼ばれています。
また、
「いつでも買えます」
と、言われるより、
「期間限定です」
「残り3個です」
と、言われた方が、欲しくなることがあります。
これは「希少性」と呼ばれるものです。
社会的証明や希少性など、人の心理を理解して商品を届けるために活用するのがマーケティングです。
ただ、今回知ってほしいのは、
私たちが商品にお金を払うまでには、必ず何かしらの理由がある
ということです。
そして、商品を販売する側は、
「人はなぜ、この商品を欲しいと思うのか」
を考える必要があります。
これが、コンテンツ販売を始めるうえでも大切な考え方になります。
コンテンツも、作っただけでは売れない
ここで、コンテンツ販売の話に戻りましょう。
自分にはセールスの経験がある。
だから、セールス教材を作る。
自分はAIが使える。
だから、AI教材を作る。
料理が得意。
だから、レシピを販売する。
もちろん、これが間違っているわけではありません。
でも、
「自分が作れるもの」と「誰かがお金を払って欲しいもの」は、同じとは限りません。
私はここを考えずに、セールス教材を作ろうとしていました。
自分が経験してきたことだから。
自分が教えられそうだから。
それだけで商品を考えていたんです。
だから、
「誰に向けて作るの?」
「その人はなぜ欲しいの?」
「お金を払ってまで解決したいことなの?」
と、考え始めた途端、手が止まりました。
コンテンツ販売でお金が生まれるためには、商品を作る人だけでは成立しません。
その商品を、
「欲しい」
「知りたい」
「自分に必要だ」
と、思う人が必要です。
つまり、
欲しい人がいる。
その人が欲しいものを満たすコンテンツがある。
そのコンテンツに価値を感じ、お金を払う。
とてもシンプルに考えると、これがコンテンツ販売でお金が生まれる仕組みです。
【ワーク】自分がお金を払った理由を考えてみよう
ここまで、
「人はなぜ商品にお金を払うのか」
という話をしてきました。
でも、読むだけではなかなか実感できないと思います。
そこで、まずは自分がお金を払った理由を考えてみましょう。
あなた自身も、普段から商品やサービスにお金を払っている一人のお客さんです。
コンビニで買ったお菓子。
ネットで購入した洋服。
毎月支払っている動画配信サービス。
勉強するために買った本や教材。
最近お金を払ったものを、3つ思い出してみてください。
そして、それぞれについてスマホのメモや紙などに書いて、考えてみましょう。
①何を買いましたか?
まずは、最近お金を払った商品やサービスを書いてください。
高いものでなくても構いません。
②なぜ、それを買いましたか?
「欲しかったから」で終わらせずに、もう少しだけ考えてみましょう。
なぜ欲しいと思ったのでしょうか?
私がゴンチャのジェラッティを買った理由は、
「フローズン系の飲み物が好き」
「桃味に惹かれた」
「果肉ゼリーの食感がおいしそうだった」
など、いくつかありました。
一つだけでなくても構いません。
思いついた理由を、そのまま書いてみてください。
③その商品を買うことで、何を得たかったですか?
次に、その商品を買うことで何を得たかったのか考えてみましょう。
便利になる。
知らなかったことを知る。
できなかったことができるようになる。
楽しい時間を過ごす。
おいしいものを食べて幸せな気持ちになる。
不安を減らす。
人によって、商品にお金を払うことで得たいものは違います。
たとえば、私がゴンチャのジェラッティを買ったことで得たかったのは、喉の渇きを潤すことだけではありません。
好きなフローズン系の飲み物を楽しむこと。
季節限定の桃味を味わうこと。
そして、おいしいものを食べて幸せな時間を過ごすこと。
私は商品そのものだけではなく、その商品を買うことで得られる時間や気持ちにもお金を払っていたのだと思います。
ここで大切なのは、
「その商品を買うことで、自分は何を得ようとしていたのか」
を考えることです。
④なぜ、その商品を選びましたか?
似たような商品やサービスがある中で、なぜそれを選んだのでしょうか?
安かったから。
人気だったから。
SNSで見たから。
好きな人がおすすめしていたから。
初心者でもできそうだったから。
すぐに結果が出そうだったから。
期間限定だったから。
ここにも、人がお金を払う理由を考えるヒントがあります。
ワークが終わったら、少しだけ見比べてみてください
3つの商品について書けたら、自分の回答を見比べてみましょう。
同じ理由で買っているものはありませんか?
「楽になりたい」
「失敗したくない」
「楽しみたい」
「新しいことを知りたい」
「自分にもできるようになりたい」
人によって、お金を払う理由は違います。
もしかすると、自分でも気づいていなかった理由が見つかるかもしれません。
これが、
「人はなぜお金を払うのか」
を考える最初の練習です。
コンテンツを作る前に、まず人を見る
コンテンツ販売を始めようとすると、
「何を作ろう?」
と考えてしまいます。
私もそうでした。
自分が経験してきたこと。
自分が得意なこと。
自分が教えられそうなこと。
そこから商品を考えようとしていました。
もちろん、自分の経験や知識を考えることも必要です。
でも、それだけでは商品は売れません。
コンテンツ販売でお金が生まれるためには、
その商品を欲しいと思う人が必要だからです。
だから、いきなり商品を作る必要はありません。
まずは、
「自分はなぜ、この商品にお金を払ったのだろう?」
と、考えてみる。
次に、
「他の人は、何にお金を払っているのだろう?」
と見てみる。
そして、
「なぜ、その人はお金を払ったのだろう?」
と考えてみる。
ビジネスやマーケティングという言葉を聞くと、難しく感じるかもしれません。
でも、その基本は私たちの日常の中にあります。
誰かが何かを欲しいと思う。
その「欲しい」を満たす商品やサービスがある。
価値を感じた人が、お金を払う。
これが、ビジネスでお金が生まれる基本的な仕組みです。
コンテンツ販売を始めるなら、まずはここから。
「何を売ろう?」と考える前に、「人はなぜお金を払うのだろう?」と考えてみる。
今日のワークが終わったら、次は実際に世の中でどんな商品が売られているのかを見ていきましょう。