緘黙(かんもく)とは?

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学び
 「…」

 「……」

 これは無言や詰まりを表す、「リーダー」という文章記号です。
 字幕などでも見かけると思います。というよりも、もう無言と言えばこれとおなじみですね。

 さてこれが、学校や会社という集団生活で見かけたらどうでしょうか?

 そして、この無言は「話したくても話せない」という一種の'ジレンマ'ならどうでしょうか?

 それが、「緘黙症(かんもくしょう)」なのです。

 「緘黙症(かんもくしょう)」も「広い意味での発達障がい」の一種ですが、残念ながらまだ研究が進んでおらず、「発達障害者支援法」の対象から外れています。

 「緘黙症(かんもくしょう)」には「全緘黙症」と「場面緘黙症」の2種類あります。

全緘黙症
 「全ての状況で言葉を出すのが難しい」状態です。

場面緘黙症
 「ある特定の状況(大規模な集団生活など)のみ言葉を出すのが難しい」状態です。

 どちらも5歳以降に発症することが多いようですが、話す機会が急増する学校生活や社会人まで「当事者でさえも自覚なし」という場合がほとんどです。

 特に、「場面緘黙症」は'(家庭など)比較的小規模な社会や慣れた環境'では普通に話せたり、小声で話せることが多いので「不真面目」とか「甘え」と言った差別偏見も多いです。
 これが、「緘黙症(かんもくしょう)」の理解と支援の遅れを招いています。

 特に、社会人以降は「最も話す機会が急増しやすく」、「緘黙症(かんもくしょう)」の正しい理解と支援なしでは会社生活での評価が下がり、それがお給金などの対価(生活)に直結しやすいです

 中には、HSPスペクトラム(繊細さん)他の発達障がい(ASD、ADHD、SLD)などと併せ持つ、「併存当事者(発達障がい+緘黙症)(繊細さん+緘黙症)」も少なからずいます。

 しかし、とりわけ脳みそ(メンヘラ)系の研究が全く進んでおりませんので、SNSなどによる証言が増えましたが、実際のところ原因不明です。
 そのため、吃音障がいやトゥレット症候群(チック症)、他の発達障がいやメンヘラ(精神病)と同じく「これを行えば治る」という確立された治療法はありません
 多くは、薬物療法などの「対症療法(その日その場しのぎ)」で何とかしつつ、専門家に頼るしかありません

 「緘黙症」以外でも'あるある'なことをまとめました。

おとなしい性格なので放っておいて大丈夫
 「早期発見・早期支援」が脳みそ(メンヘラ)系の鉄則です。
 早めに医療関係など専門家に頼りましょう。
 もしもマッチング(専門家との相性)が上手くいかない場合(特に田舎に多いです)、少しお金と時間がかかりますが、セカンドオピニオン(第二希望)以降として都市部の専門家をおすすめします。
 正直、こうした「支援格差」、「医療格差」をなくすのがお国の役目ですが、法律でまとめない限りオープン支援」にはなりません。

「甘え」、「わがまま」、「不真面目」、「頑固」
 当事者の多くは、場所や人、活動によって態度が変わることが多いです。さらに、こだわりが強い場合「甘え」、「わがまま」、「不真面目」、「頑固」と誤解されやすく、差別偏見が根強いです。

 残念ながら、特に脳みそ(メンヘラ)系は全く研究が進んでおりませんので「病気」と認められていないものもあるのも事実です。
 お国はこういう事実も認めるしかありません。

孤立は自己責任
 当事者を始め、「人間誰しも」各々'タイミング'と'ペース'が違います。
 「親ガチャ」という言葉が流行るように、「個人の努力・根性ではどうしようもできない」こともあります。
 それが顕著なのが、コミュニケーション能力愛情です。自己責任で片付けることができないのです。

しつけや指導が足りない
 当たり前ですが、「子育て」は「訓練ではありません
過度なプレッシャーは反って気質特性をマイナスの方向へ悪化させます。
 「目標を立てる→観察(現状の確認)→トレーニング(練習・実践)→評価→改善策を立てる(手を打つ)」というサイクルを回しながら試行錯誤するしかありません。
 場合によっては、専門家へ頼りましょう

1人でいることが多いし、平気みたいだから放っておいて大丈夫
 特に、「併存当事者(発達障がい+緘黙症)(繊細さん+緘黙症)(発達障がい+繊細さん)」や各々の当事者の共通点は「1人の時間が必要なこと」「1人で過ごした方が安心だということ」です。

 しかし、四六時中放っていいというわけではありません
 そして、当事者のもう一つの共通点は「不安(不満)を表情や言葉で表すのが難しい」ということです。特に、私のように毒親など毒家族で育ち、今現在も身近にいる場合はよりその傾向が大きいです。

 特に、未成年の子どもの場合「1人で平気」というわけではありません。

四六時中放っておく(放任)は最悪、「ネグレクト」という虐待のレッテルを貼られます。

 場合によっては、専門家へ頼りましょう
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