引き続き「子育て支援施設(サービス)」についてお話します。
【学童保育(放課後児童クラブ)】
お国の「放課後子ども統合プラン」に基づいたサービスです。
学童期(小学生)の子どもたちを対象に、「(放課後以降の自宅などで)何かしらの制限のあるお子さん」に対しての居場所を提供します。
私の時代にはそのようなものはほぼなく、いわゆる「鍵っ子」としてランドセルなどに自宅の鍵を取り付け、それで自宅の鍵を開けて留守番をしていました。(その鍵をしょっちゅう忘れていた私なのですから、やはり発達障がいが存在したのだと自覚するしかありません。(^-^;)
そういうことや最近は治安に関しても含め「子ども一人が自宅で過ごすのは望ましくない」ということでこうしたサービスが普及しました。
ただし、こちらも認可保育所などと同様、入所などの選抜は大変厳しく、学童保育の先生方と利用児との相性(マッチング)が上手くいかない場合もあります。
【児童館(公立・私立)】
「児童福祉法」に基づいた居場所サービスです。
年齢などを問わず、「遊び」を通した子育て支援施設です。
「数ある児童福祉施設の中で、唯一、子どもの意志で自由に利用することができる施設であり、課題の早期発見や発生予防的な福祉機能も果たしています」
内容や規模は施設によってまちまちですが、共通点としては「'遊び'を通して仲間づくりや自主性を身に着ける」ことができます。
ただし、障がいなど「個別の事情」への配慮などが難しいところも多く、他のサービスとの'連携'なども必要になります。
【放課後等デイサービス】
「児童福祉法」に基づいたサービスです。
主に障がいのある学童期~思春期のお子さんを中心に、放課後や学校の長期休校中に個別の学習支援や生活訓練などを行う施設(サービス)です。
内容や規模は施設によってまちまちですが、園児などの未就学児や高卒後の学生さんは使うことができません。また、ほとんどが「学校との連携事業」のため長期欠席(不登校)のお子さんは対象外です。
あくまで、「学校に通っているお子さんの塾などの代わり」というイメージでしょうか?
こちらもデイサービスの先生方と利用児との相性(マッチング)が上手くいかない場合もあります。
【子ども食堂】
有志によるボランティアのため、専門の法律はありません。
様々な事情で食事をとることが難しいお子さんや家族の「駆け込み寺」として無料または廉価(平均約300円)でご飯を提供しています。
前記の通り、ほとんどが'ボランティア'で、食材やお金の調達は「寄付」で賄っています。
ただし、これらだけでは運営が厳しいのも現実です。「クローズ支援」になっているのも現実で、「児童福祉法」などの法律整備などが必要です。(議員さん頼みます)
【児童心理治療】
「児童福祉法」に基づいたサービスです。
人間関係など複数の社会面、精神面の問題を抱えたお子さんに対して、通所または短期入所(ショートステイ)を通してカウンセリングなどの「心理療法(サイコセラピー)」を行う施設です。
都内などの都市部には多いですが、田舎ではまだマイナーなサービスです。
(議員さん頼みます)
そしてあくまで、「児童福祉法」によるサービスですので'未成年者'の時しか使えません。(成人後は退所が必要です)
そして、様々な事情で「家庭での子育て(療育)」や「学校教育」などが難しいお子さんを対象にしたサービスとして…
【フリースクール(フリースペース)】
「教育機会確保法」に基づいたサービスですが、ほとんどが有志によるボランティアです。
長期欠席(不登校)のお子さんに対して、「学校以外の居場所」としてのサービスです。
内容や規模は施設によってまちまちです。そして、HSCスペクトラム(繊細っ子)など「病気でも障がいでもない子」に寄り添った「クローズ支援」もあります。(HSPスペクトラム(繊細さん)やHSCスペクトラム(繊細っ子)の法律上の定義がありませんので、しばらくはこうした「クローズ支援」しかありません)
【児童養護施設(入所施設)】
「児童福祉法」に基づいたサービスです。
「保護者のいない児童、虐待を受けている児童、家庭環境や様々な事情により家庭での養育が難しい児童を入所させて養護を行い、自立を支援する施設です。家庭に替わる生活の場であり、安定した生活を過ごせるように支援を行っています。学校等にも施設から通います」
最近は「退所した方に対する相談その他の自立のための援助も併せて行っています」
日本は特にこのサービス(施設)に頼りざるを得ないところも多く、里親や養子縁組などの「家庭的子育て」や「家庭的療育」がマイナーなのが現実です。
【障害児入所施設】
「児童福祉法」に基づいたサービスです。
障がい者手帳の有無は問いませんが、「自他ともに障がいがあると認められた(公共の窓口などで認められた)お子さん」でかつ、そのお子さんたちのための家庭に替わる生活の場となります。
こちらも日本は特にこのサービス(施設)に頼りざるを得ないところも多く、里親や養子縁組などの「家庭的子育て」や「家庭的療育」がマイナーなのが現実です。