Amazon POD出版:知っておきたい豆知識 ⑰電子書籍を広告に

Amazon POD出版:知っておきたい豆知識 ⑰電子書籍を広告に

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こんにちは。
出版編集者のyasyuuです。

このブログは、ペーパーバック出版を自力でなさる方を対象に、きれいに安全に出版するための「豆知識」をまとめたものです。随時更新していきますので、ぜひ参考になさってください。

パーぺーバックを販売するとき、電子書籍も用意する方が多いと思います。

Amazon KDPでは電子書籍とペーパーバックを併売することができます。ここでは、「ペーパーバックを売るためにできる電子書籍の役割」を考えてみます。

◆電子書籍は売れない?

最近、とてもショックな記事を目にしました。
『電子書籍は、ほとんど売れません。全著作合わせて、月に数千円いかない、と思います』
(出典:柳美里 Xより,2026年10月閲覧)

ご承知のとおり、柳先生はプロの作家です。
そのプロの、きわめて質の高いコンテンツをもってしても、苦戦されている様子がお言葉からがうかがえます。

もちろん、書籍にもライフサイクルがありますので、古いものから順に役目を終え、淘汰されていくのは仕方のない流れなのかもしれません。

サンプル数がきわめて少ないですが、この一点から学べるとすれば、電子書籍は期待値以上には売れない可能性があるということではないでしょうか。

◆電子書籍を広告にする

さて、どんな商品であっても、広告はとても重要な販売戦略の一つです。

ですが、個人が自著の広告を打つということは、予算から考えても現実的ではありません。そこで、電子書籍を広告媒体として活用する、という方法が考えられます。

「電子書籍は期待値以上には売れない可能性がある」のならば、最初から商品として見ないで、広告媒体として見るということです。

Amazonの電子書籍には「kindleアンリミテッド」という無料の読み放題サービスがあります。

有料会員になることで、読者は電子書籍を無料で読むことができます。ハードルが低いので、少しでも気になったものは、どんどん読んでもらえます。

そして、ここが最も大事なところですが、読者の多くは「レビュー」と「評価☆☆☆☆☆」を残してくれます。これが非常に訴求効果のある広告となります。

ペーパーバックは電子書籍と比較して販売価格が高くなる傾向にあります。そのため、購読見込み者が、プロ作家と同程度の価格の本を購入することには抵抗があることは、想像に難くありません。

電子書籍のレビュー(評価)を確認してもらい、ペーパーバック購入の心理的ハードルを下げ、購読見込み者を誘導する。これがペーパーバック主体でみた電子書籍の役割であり、費用対効果の最も高い販売戦略と考えます。

◆結果として売り上げも上がる

電子書籍で「kindleアンリミテッド」を選択した場合、印税は70%ですが、これはあまり意味がありません。読者は無料(アンリミテッド)を選択し読むからです。わざわざお金を払いません。この70%は電子書籍が購入された場合の印税率です。

大事なのは、無料で読まれ、レビューと評価を付けてもらえる機会を得ることにあります。

そうはいってもタダで読まれるだけというのは嫌ですよね。そこでこのサービスには救済措置?のようなものが残されています。無料で読まれても、1ページあたり約0.5円の印税が支払われるのです。

100ページ読まれて50円…。厳しい印税額ですが、「ちりもつもればマウンテン※」で、思いのほか高額になるケースもあります。

そのため、電子書籍と併売した場合、少なくともペーパーバック単体の印税額よりは上がることが期待できます。

※秋本 治:両津式貯蓄法!?.こちら葛飾区亀有公園前派出所 第26巻,集英社,東京,1983.




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