合格できない人ほど経験は豊富? 私が添削で感じた「型」の重要性

記事
コラム
施工経験記述添削を行っていると、ある共通点に気付くことがあります。
それは、
「経験がないから書けない」のではなく、「経験はあるのに伝わらない」
というケースが非常に多いことです。

課題だけ書かれていて理由がない

今回添削した多くの答案では、
・落下防止が課題であった。
・工程短縮が課題であった。
・品質確保が課題であった。
という記述が多く見られました。

もちろん内容そのものは間違っていません。

しかし採点者から見ると、

 「なぜそれが課題なのか」

が分かりません。

例えば、

 落下防止が課題であった。

だけでは、

・なぜ落下するのか
・誰に危険があるのか
・現場のどこが難しかったのか

が伝わりません。

その結果、

後に続く対策とのつながりも弱くなってしまいます。

対策だけ書かれていて結果がない

もう一つよく見かけたのが、

・ネットを設置した。
・作業員へ周知した。
・KY活動を実施した。

で終わる答案です。

実際には良い対策なのですが、
採点者が知りたいのは

「その結果どうなったのか」

です。

例えば、
 KY活動を実施した。
だけではなく、

 KY活動を実施した。
 その結果、労働災害を発生させることなく工事を完了することができた。

まで書くことで、
対策と結果が一本のストーリーになります。

不合格を繰り返している人ほど実務経験は豊富


今回特に感じたことがあります。
複数回受験している方の答案を見ると、対策内容そのものは非常に具体的です。

例えば、
・アスベスト調査の事前調整
・クラウドシステムの対向試験
・ネットワークの事前キッティング
・他業者との工程調整
・ハードロックナットのトルク管理
など、

実務経験者でなければ書けない内容がたくさんあります。

しかし、それが文章として整理されていないために、採点者へ伝わらないのです。

私は

「この人は現場をよく分かっているのに、文章だけで損をしている」

と感じることが何度もありました。

そのような方ほど、

早く合格してほしいと思います。

だから私は「型」を重視しています


施工経験記述は作文試験ではありません。
現場経験を伝える試験です。

だから私は添削時に、
まず文章を型に当てはめることをおすすめしています。

課題

○○工事(作業)において、△△が懸念された。
そのため、□□が課題と考えた。

例
LANケーブル敷設作業において、既設配線との接触による損傷が懸念された。
そのため、既設設備の損傷防止が課題と考えた。

対策内容とその結果

□□するために、△△を実施した。
その結果、○○することができた。

例
既設設備の損傷を防止するために、事前に発注者立会いのもと配線経路を確認した。
その結果、既設設備を損傷することなく工事を完了することができた。

型があると短時間でも書きやすい


多くの受験者の方は、

・日中は現場
・夜に勉強
・家庭との両立

という状況です。

施工経験記述に何時間もかけられません。

だからこそ、

最初から文章力で勝負するのではなく、

型に当てはめて整理する方が効率的です。

最後に


施工経験記述で大切なのは、

美しい文章を書くことではありません。

大切なのは、

「課題 → 対策 → 結果」

が採点者へ伝わることです。

経験があるのに何度も不合格になる方は、知識や経験が不足しているのではなく、伝え方で損をしているだけかもしれません。

私は添削時に、単なる赤ペン添削ではなく、受験者の実務経験が採点者へ正しく伝わるよう、型と例文を使いながらアドバイスすることを心掛けています。

施工経験記述でお悩みの方の参考になれば幸いです。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す