心のお片付け

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カウンセリングは、あなたの心の奥底に眠っている感情や想いを引き出して、それを整理整頓していく作業。
これは、私が想う『心の中』のイメージです。。。

人は自分に起こった出来事、それに対して抱いた感情や想いをうまく吐き出せないコトがある。

嫌なコトをされた時、
「やめてよ!」
「何でそんなコトするの?」
「私、今すごく傷付いたんだけど」
と、すぐに言葉に出したり行動していれば、その感情や想いはきちんと整頓してしまわれる。

これは楽しかった引き出しに、これは悲しかった引き出しに、という感じ。

だけど、その悲しい気持ちやツラい想いをグッと堪えて、何事もなかったように振る舞ってしまった時、それは整頓されないままぐちゃぐちゃにして奥の方へ隠すように押し込む。

名前のない、暗くて寂しい引き出しです。

そして長い年月をかけて、その名前のない引き出しがパンパンにあふれ返り、
「もうこれ以上、入らないよー‼」
って悲鳴をあげる。

それでもどこにも吐き出せない想いや、何とも言えない感情は、日々溜まっていくばかり。。。
よりギュウギュウに、引き出しが閉まらなくなってもなお、無理やりに押し込もうとしてしまいます。

あなたは長年かけて、引き出しがあふれるくらい詰め込んできたのですから、どこにも行けない感情や想いはそうやってぐちゃぐちゃに丸めて、押し込んでいく方法しか知りません。

隠すように暗い引き出しに押し込んだ感情たちは、まるで複雑に絡み合った糸のようになっています。
これをカウンセリングでは1つずつ取り出して、根気よく糸をほどいていきます。

とても難しい作業ですが、これは自分1人でもできる作業です。

あなたが傷付けられた時、その場で反論したり何か行動を起こさなくても、1人になった時にこれは悲しかったコト、これは悔しかったコトと仕分けして、きちんと名前のある引き出しにしまってあげれば良いのです。

傷付いた時に、一度は名前のない引き出しにしまうのはアリです。
ツラくて、悲しくて、そんな自分を見たくなくて押し込んだのですから、すぐに向き合うのは無理かもしれません。

何日、何か月、何年先でも構いません。
自分の気持ちが落ち着いた時に、もう一度その時の自分と向き合ってみましょう

そっと名前のない引き出しを開けて、あの時ぐちゃぐちゃにした感情を取り出して、優しくほどいてあげて下さい。

「あの時はカッとなってあんな風に言っちゃったけど、ホントは寂しかったんだよね」
「認めると泣いてしまいそうで傷付いてないふりをしたけど、ホントはすごくツラかったね」
そんな風に、自分の気持ちに寄り添ってあげて下さい。

そうすると、その出来事はきちんと名前のある引き出しにしまうコトが出来るようになります。

あなたの一番の味方は、あなた自身です。

世界中が敵になっても、あなたの味方で居続けてくれるのは、あなたしかいません。

どうか、そんな傷付いたあなたを、見捨てないであげて下さい。
乗り越えたふりをするのは、やめてあげて下さい。

【自己肯定感とは。。。?】という記事の中に、書いた一文を紹介します。
自己肯定感とは、喩え人と比べて劣っている部分があったとしても、
『自分はただ一人のかけがえのない存在である』
と感じ、ありのままの自分を
『これで良いんだ』
と思える気持ちのコトを言う。
同じように、傷付いた自分に目を背けるのではなく、きちんと
「そうだね、ツラかったね」
と、寄りそってあげるコト

そして、そんな自分に
「無理して強がらなくても、そのままの自分で良いんだよ」
と、受け容れてあげるコトが大事です。

乗り越えられない壁は、無理して乗り越えなくても良いんです。
引き返したって良いんです。

大事なのは、あなたが今、ここにいるコトです。

等身大の自分に、ただ肩を並べて
「一緒に歩こう」
と、寄りそってあげて下さい。

「引き出しを1人で開けるのが怖い」
「引き出しの開け方が分からない」
「そもそもそんな引き出しがどこにあるのか分からない」
そんな人の為にそれを一緒に探して、一緒に考え、一緒に向き合うのがカウンセラーだと私は思っています。

勇気が持てずに踏み出せない時、お片付けが上手くいかない時に、活用してもらえればと思います。

モヤモヤする時や最近やる気が出ない…なんて時は、名前のない引き出しが整理して欲しくて、心の奥の方でガタガタ鳴っているのかもしれません。

ちょっと思い出して、引き出しをのぞいてみる勇気を持ってくれたら嬉しいです☆
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