2021年に登場したNUNOUSという材料は廃棄する布を樹脂で固めた画期的な材料です。
どうやら布には品質の基準があるらしく、せっかく作ったのに基準に満たなかった布は廃棄していたとのこと。
岡山県のとある企業様がもったいないの精神で、樹脂でカチカチに固めればまだまだ使い道があるのではないか?という発想のもとNUNOUSが生まれました。
作り方をざっくりいうと。布⇒樹脂の薄板⇒布⇒樹脂の薄板、、、、のようにミルフィーユ状に積み重ねたものを熱してプレス。
それを薄くスライスしたものをNUNOUSスキン。4㎜~40㎜の厚さのものをNUNOUSストーンと言います。
NUNOUSストーンは名前の通りカチカチなので椅子の天板に使った事例もあるようです。
とうぜんネジも打てます。
他の材料と異なる点は紙のようにも使えるし石のようにも使える多様性でしょうか。
大理石のような自然のムラを備えながら革のようにしなやかに動くことができるのは大変魅力があり、あらたな意匠を発見する期待値が高いでしょう。
さらに、一度NUNOUSにしたものの端材をまたNUNOUSにできる技術が既にあります。
アップサイクル素材であるものを更にリユースするというワンランク上のリサイクルの考え方にはすばらしいの一言ですね。
触った感じは布の肌触りがほのかに感じられ、家具やインテリア雑貨、ドアノブなどにも使えそうです。
アイデアには切りがありませんが、作れるものは限られているので、何を創ろうか考えております。