メンバーを主役にしつつ、チームの生産性を高めるには

記事
ビジネス・マーケティング
(※この記事は3分で読めます。約1,650字)

管理職になりたての若手マネージャーから
こんな相談がありました。(仮名:Nさん)

「メンバーには指示で動くのではなく、
できる限り自分で考えて動いてもらいたい。
でも、そうすると自分の求める
スピードで進んでいかない。
何かいい方法はありますか?」
まじめなNさんだからこその悩みだと思いました。

メンバーを自ら考え動ける人財にする。

これは絶対に必要なことです。

では、スピードと両立させるために、
どうメンバーを導いていけばよいか。

その一つの答えとして、
「良い質問をして、
かつ質問のタームを短くする」
ということがあります。

この記事ではメンバーを主役にしながら、
チームとしての生産性を高める方法について
書きたいと思います。

【目次】
1.良い質問をする
2.質問のタームを短くする

1.良い質問をする

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人は自分で決めたことは、やろうとします。

一方、人から言われたことは、やらないか、
はじめはやったとしても長続きしません。

日産元会長のゴーン氏が、日産に就任した当時、
どのようにリバイバルプランを作成したかを、
関係者に聞いたことがあります。

曰く、プラン作成において
大切にされていたことは、
リバイバルプラン作成チームに任命された
日本人社員が中心となって考え、
チームとして提案することだったそうです。

ゴーン氏は答えを言わず、質問を繰り返す。

そのたびにチームはプランを修正し、
ゴーン氏が首を縦に振るまで推敲を重ねる。

そうしてやっとできあがったのが、
あのリバイバルプランだったとか。

そんなやり取りを繰り返したため、
プランの発表は予定よりも遅れたそうです。

でも、チームメンバー曰く、
自分たちで考え提案したものだったからこそ、
その後の実行に魂が入り、
結果として実現のスピードは速かったと。

これは、トップの即断即決こそ大事と思っていた
駆け出し管理職だった当時の私にとって、
物の見方が変わる話でした。

決めるスピードが速くても、
実行が遅ければ意味がない。

決めるスピードが速くても、
実行に魂が入らなければ実現しない。

そして、自分が考えたと思えることをやる方が、
その人もやっていて楽しい。

そうすると、管理職がやるべきことは、
「いかに良い質問をするか」という
ことではないかと。

人は自分で考え、
自分で決めたと思えることだからこそ
身が入るということですね。

2.質問のタームを短くする

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冒頭の質問に戻ると、
メンバー自身に考えてもらうようにしながらも、
いかにスピードも両立させていくかという
ことでした。

この一つのヒントとして、
最近流行っている「1on1」があります。

1on1とは、上司とメンバー1対1で行う
定期的な面談です。

そこで行うべきことの一つは、
「良い質問」を行い、気づきを与え、
メンバー自身が自ら進んでいくように
仕向けることです。

1on1の締めくくりでは、
よく「次までに何をするか」を
本人の口から言ってもらいます。

その意味では、面談というより、
「対話・壁打ち」といった方が
しっくりくるかもしれません。

壁打ちをすると、
そこですり合わせたプランは、
メンバー自身のものになり、
その実行に魂が入ります。

この壁打ちを頻度高く行えば、
自ずとスピードは上がっていきます。

つまり、質問のタームを短くすることで、
メンバーに考えさせて主体性を引き出しながら、
スピードを高められるということです。

誰もが自分自身がその仕事をやることに、
意味を感じたいと思っています。

良い質問を短いタームで繰り返すことは
手間はかかりますが、
それでメンバーの働きがいを高めつつ、
チームの生産性を向上できると思えば、
一手間かける価値はあるかなと。

この記事があなたの何か新しい
気づきになれば幸いです!

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

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