【実践!パーパス経営】経営理念策定と理念を浸透させる人事制度の作り方

記事
ビジネス・マーケティング
社長はチャレンジが大事だと言っている。
でも、評価シートにそのような項目はない。

社是に安全第一とある。
でも、現場では効率が優先されている。

最近、新しいメンバーが増えてきて、
なんとなくそれぞれが
大事にしていることが違う気がする・・

あなたの会社で、
このようなことは起きていないでしょうか?

理念で飯が食えるのかという話がありますが、
社員全員が同じベクトルを向き、
みんながそのベクトルと合った行動を
取っている会社はやはり強いです。

だからこそ、企業理念と人事制度が
結びついていることは、
強い会社であることの前提です。

ベクトルがバラバラでは、
せっかくの力も一つになりません。

今、コロナ禍で苦境に立たされている
企業も多いですが、
経営が最後に考えることは
どう企業理念を実現するかであり、
最後に従業員の拠り所となるものも
企業理念です。

価値観も多様化する中、みんなが信じて
一つになれる求心力となるべきものが、
今ほど求められている時代はないと思います。

そして、その求心力となり得るものの一つが、
企業が持つ「パーパス(存在意義)」であり、
それを具現化したものが、
「ミッション・ビジョン・バリュー」です。

では、どうすれば従業員の心に響く
ミッション・ビジョン・バリューを
作ることができるのか。

また、そうした理念をいかに人事制度に反映し、
どうそのベクトルを強く太くしていくのか。

この記事では、経営を2年かつ
人事を15年務めた経験を活かして、
その具体的ノウハウを
実務家として紹介していきます。

一人のビジネスパーソンが思い立てば、
経営に寄与することはできます。

「これなら自分にもできそう」と
思っていただけたら、うれしいです。
〈目次〉
1.【ミッション・ビジョン・バリューを作る】
1-1.ミッション・ビジョン・バリューを設計する
1-2.ミッション・ビジョン・バリュー設計の具体例

2.【人事制度に反映する】
2-1.制度の軸となるバリューを明らかにする
2-2.流行るための仕掛けをつくる
2-3.一気通貫に反映する

3.【令和のこれからは人事の時代】
(※この記事は有料記事になります。約6,000字。)

1.【ミッション・ビジョン・バリューを作る】

1―1.ミッション・ビジョン・バリューを設計する

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私たちの脳は「WHY」に共感すると、
行動に移しやすくなる性質があります。

そのため、人に何かを伝える時には、
以下の順番で伝えるとよいと言われています。

① 「WHY:なぜやるべきなのか?」
② 「HOW:どうやるべきなのか?」
③ 「WHAT:そして何を目指すのか?」

一例として、
『I Have a Dream(私には夢がある)』で
有名なキング牧師の演説ですが、
もしあの場で『I Have a Dream』という
「WHY」を語るのではなく、
『I Have a Plan(私には計画がある)』という
「HOW」を語っていたら、
あそこまで多くの人々の心が
動くことはなかったでしょう。

これを企業の
ミッション・ビジョン・バリューで言うと
WHYは「ミッション(使命・存在理由)」
WHATは「ビジョン(将来のありたい姿)」
HOWは「バリュー(行動指針)」
にあたります。

そしてこのミッション・ビジョン・バリュー
こそが、会社のベクトルです。

社員一人ひとりがすらすら言えるほど
これらが明確になっており、
その実現に向けて全員が
一丸となって動いている会社は強いです。

心に響くものにするために、
また多くの人を動かすために、
ミッション・ビジョン・バリューを作る際には、
「WHY → HOW → WHAT」の順番で
考えて整理し、伝えていくことが有効です。

次の章では、その具体例を見ていきます。
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