歌ってみたの歌録りがMIXの良し悪しを決める!MIX師へ依頼する入稿データ制作・宅録の基本ポイント

歌ってみたの歌録りがMIXの良し悪しを決める!MIX師へ依頼する入稿データ制作・宅録の基本ポイント

記事
音声・音楽
どうも、MIX師Vtuberのラヴィ・レイヴンです。

歌ってみたの完成度を決める一番重要な工程は何かご存じでしょうか?
MIXではありません。
タイトルにも書いた通りMIXの良し悪しもこれで決まります。
実は、歌撮り。皆さんが依頼するのに用意する歌パートの音源と入稿データがすべてを決めるんです!

先にボクのMIXの考え方をお話しておきます。
MIXというのは、曲を構成する楽器や歌を聴きやすく調整する作業です。
曲によっては、楽器一つ一つの表現を捉えられるように細やかな調整をしたり、一つの音楽として歌も楽器も馴染むようにしたり、歌が映えるようにしたりと様々ですが、現代音楽で流行りの音楽、流行る音楽は、歌が映えるように調整するのが一般的だと思います。
ただ歌が大きく聞こえて、演奏が控えめではなく、ボーカルがステージど真ん中手前に立っていて、すぐ後ろから大迫力で左右に広がる演奏が聞こえる
バンドなら左右にギターやベースが立っている、左にピアノが置いている、ボーカルのすぐ隣でバイオリンが演奏しているなど、音楽の情景が感じられるように立体的に表現するのがMIXだと考えてます。

その上で、MIXする素材は音が割れていてはいけません。
ノイズが乗っていてはいけません。
多少の物で曲中数か所軽く割れちゃったであったり、カラオケで収録して隣の部屋の歌声が薄っすらと入っちゃったであれば、補正や修正する技術はあります。
ただし、絶対的なものではありません。
目立たなくする、ごまかす程度のものであって、処理を強くすれば、歌や楽器の質感に影響が出てMIXの差支えになったり、ごまかしようがないものになってしまう場合もあります。

ですが、スタジオレンタルしてレコーディングオペレーターさんに録ってもらうとなると1日エンジニア付きのスタジオレンタルで5万~10万円としてしまいますので、歌ってみたやオリジナルソングを配信活動のコンテンツとして制作する場合は、多くは宅録(自宅で録る)して頂くことになると思います。

具体的な手段は、今後動画コンテンツとしてボクのYoutubeチャンネルで公開予定ですが、ポイントを紹介したいと思います。

ポイント1:適切なフォーマットで録音する

歌ってみたは、YoutubeやSNSなどネット上のコンテンツです。
圧縮された動画ではありますが、音質はCD以上の高品質なフォーマットが使われます。
歌や楽器、オケのデータはすべて同じフォーマットに揃えて書き出してください。
下記が推奨フォーマットです。

[推奨フォーマット]
ファイル形式はWAVE形式、拡張子は.wav
フォーマットは、24bit 48kHz

Macでは、AIFF形式という無圧縮の標準フォーマットもありますが、最近ではWindowsであってもMacであっても、PCではない単体レコーダーであっても一般的にWAVE形式が主流です。
無圧縮 24bit 48kHzがおすすめです。
オリジナル曲で対応の機材を持っているのであれば、より高音質で収録する物いいでしょう。
ただし、Youtubeなどのストリーミング再生(ネット上での再生)は、24bit 48kHzより高音質な音源やハイレゾ音源と言われるものを実感することは現在のところは難しいでしょう。(そういった音源をダウンロードしてオフラインで聞く場合は別ですが)
16bit 44.1kHzというCD水準のフォーマットもありますが、最近の曲やオリジナルソングなどにはあまり使うメリットはありません。
80年代~90年代の曲のような質感を得るのには一つの手段にはなるかもしれませんが、、、

ポイント2:音が割れていないか

歌ってみたでは、特に歌のみを宅録されると思いますので、収録本番までにリハーサルとして何度録音したり、オーディオインターフェースや録音アプリの音量メーターを確認してメーターでクリップサイン(音割れを検出する表示)が出ていないか、録音して波形が0dBに達している箇所がないかを確認して、
一曲通して音割れが確認できない音量に設定して本番の収録に臨んでください。
収録の際に自身が聞く演奏音源が大きすぎる場合、演奏音源を抑えたり、モニターの音量歌いやすいように調整してください。
DAWソフトや対応するオーディオインターフェースを使うことで、モニターに演奏と自身の歌声、歌声のリバーブやディレイなどを調整して返すことも出来ますので、自身で快適に収録できる環境を整えてください。

収録する音源の音量は、どのパートでもピーク値-6dBくらいが目安です。
あまり小さすぎる音をMIX時に大きくすると聞こえなかったノイズ成分も目立つ音になってしまうことがありますし、上限少し余裕を持たせておくことでMIX時の処理によって音が潰れないようすることが出来ます。

ポイント3:エフェクトが掛かっていないか
MIXする上でかなり重要になります。
MIXを自在にすることが出来る素材を作るためには原則エフェクト処理されていない状態を収録してください。
エフェクトというよりは音響的な効果を含まない音を収録してくださいという方が正確かもしれません。
収録環境によって、例えばお風呂場の様に音が反響した用な歌の音源では、「歌ってみた本家のような質感のMIXにしたい」や「音質をどうにか良くして欲しい」といった要望に応えることが出来ない可能性が高まります。
歌にあとから音響効果を加えて意図した響きを得るためには、残響を含まない音を収録するようにしてください。
近所迷惑を考慮して布団をかぶって収録するなども、収録した音が籠ってしまい、残響音はないにしても本来の音に遠い音源となってしまうので、後から本来の音の様に復元することは出来ませんので気をつけましょう。

一方で、歌の収録時に掛けていいエフェクトもあります。
その一つに軽いコンプレッサーです。
音の暖かみや柔らかさなどの質感を与えます。
あと、Vtuberでしたらボイスチェンジャー、ボコーダー、トークボックス
ただし、ケロケロボイス効果狙いのオートシフトはあと掛けの方が良いと思います。
楽器の場合は、エレキギターやベースなどの音色づくりとしてのエフェクター、アンプの歪などは掛け録りしても大丈夫です。特にギターアンプやベースアンプはその個々の特性が音色の決め手になるので、MIX師がアンプその物やアンプシミュレーターを所有していない場合が多いと思いますのでボクは掛け録りを推奨します。
ただし、打ち込みによるギター音色などにDAWソフト付属のPCM音源などは、歪み系の音色の表現がチープになってしまう場合は、クリーン系の音色で書出し、MIX師がアンプやアンプシミュレーターを持っていなければ、それらで音色を作って掛け録りしてもいいかもしれません。
これだけでも歪み系ギターの打ち込みっぽさを多少抑える効果が得られます。

ポイント4:音楽的な収録方法

歌の録音には、フリーの波形編集アプリである「SoundEngine」や「Audacity」のような時間単位msで収録するのはおススメ出来ません。
DAWソフトを使用することを強くお勧めします。
DAWソフトの中でもオーディオエンジンに評判がある「Studio One」というDAWソフトの無料版で「Studio One Prime」というものがあり、人気もあるのでおススメしています。
また、オーディオインターフェースに付属する、「Cubase LE/AI」や、「Ableton Live Lite」なども歌ってみたの宅録をする分には十分な機能を備えていますので、おすすめです。

必ず録音する前に録音する曲のテンポ(BPM)と拍子を入力し、収録してください。曲中の変拍子や速度変化がある曲も出来る限り何小節目で入るのかもプロジェクト上に設定しましょう。
MIX師さんに伝える分としてもその状況を歌詞カードや楽譜に記入するなどしておいてください。
これは、音楽は小節やテンポがピッチ補正やタイミング補正などの処理や、後のMIXやエフェクト処理、動画編集にも関わります。
タイミングやピッチ補正、エフェクトはその曲のテンポに依存したものもあり、譜面上の小節や拍に依存するので、ms単位より正確かつ繊細で音楽的な編集に不可欠になります。

DAWの録音開始のマナーとして、2小節目が曲頭とします。
これは諸説ありますが、打ち込み楽器プラグインやシンセサイザーの設定や初期化、弱起の曲のための余白の小節など、人によっては3小節目から曲頭とすることがあります。
先ほどとおり、プロジェクトのテンポ設定が正しければ、公式が配布している歌ってみた用のインスト音源を読み込んで1小節目に頭を合わせれば、ほとんどの物が2小節目から音が出てDAWソフトの小節とぴったりマッチするはずです。
曲だけではリズムを取るのが難しい人は、DAWソフトのメトロノーム機能を利用して収録をすることも出来るので、より正確でより良い仕上がりを目指すためにも、必ずこのようなマナーに沿って収録してください。

ポイント5:収録の書き出し

DAWソフトでは、一部出来ないものもあるようですが、テンポを維持したまま曲のキー(ピッチ)を上げ下げすることが出来ます。
先ほどおススメした「Studio One Prime」もそれは可能です。
音源を読み込んだトラックをトランスポーズの値を変えることで出来ますが、
注意として、単純に波形のピッチを半音単位で上げ下げするものなので、±3以上は、楽器その物の音の響きに影響してしまうため仕上がりの音に違和感が生じます。音質も劣化します。
ですので、収録のためのトランスポーズはご自由にして頂いていいですが、入稿データには、必ず元の音源も添付した上で、上げ下げしたキーを±いくらかをMIX師へ伝えてください。
MIX師に音質に影響の出ないように演奏データの編集をしてもらってください。

収録が終わった段階で、いらないトラックを消してデータを整理し、トラック毎に名前を付けましょう
演奏トラックであれば、songやinstなど、楽器毎の音源であれば楽器名など、トラックの音やパートが一目でわかる名前にしましょう。
歌のパートであれば、main、sub、harmony、chorus、unisonなどパートの性質が分かるネーミング、複数人であればそのパート歌手の名前なども加えるとMIX師が理解しやすいです。特に声質の近い歌手が2人以上いる場合など、認識を間違えたりなどを防ぐことに繋がります。

書き出しの際は、プロジェクトの1小節目から曲終わり(歌ってみたならインストトラックの波形終わりの小節まで)を書き出し範囲と指定します。
「Studio One Prime」であればステムの書き出し、
「Cubase AI」であればマルチトラックで書出し、
「Ableton Live Lite」であれば個別のトラックすべてで書出しすることで、
プロジェクトのトラック毎に分けてWAVファイルを書き出しできます。
ひとつのフォルダにまとめてます。

その他に、歌唱プランやテンポ、原曲キー、歌唱キーなどMIX師へ共有すべき情報を記した歌詞カード(画像でもPDFでも構いません)など必要資料を同封して、フォルダにまとめてMIX師へ入稿してください。
ココナラであればやり取り専用のツールで、それ以外でのやり取りでは、Googleドライブ、Onedrive、ギガファイル便などのオンラインストレージを利用して入稿します。
オンラインストレージに圧縮せずにまとめてアップロードすることで、受取相手はオンラインストレージサービスのウイルススキャンを通した安全なデータを自身でZipファイルにまとめてダウンロードすることが出来ます。
※クリエイターは、特にはじめての取引相手から送られるデータ素材がウイルス等に感染していないか不安があるため圧縮されたデータの受取を警戒する場合がありますのでご注意ください。


これまで基本的なポイントをご紹介しました。
このほかにもMIX師さんによって対応が違う場合もあります。
また、より良い素材を用意するための方法や、録音環境など仕上がりの良さに繋がるものをたくさんあるので、最初から完璧を目指さず、自分でその時々のベストが果たせるように経験を積んでいって下さい!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す