(331日目)世の大多数には関係ないけど興味を持ってもらえる説明会のやり方教えます。

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会社で行われる研修やセミナーって、メチャクソ時間を無駄にしている気分にさせられる。これ、同意できる人多いと思うんだけど・・・。

今日、このテーマにしたのは同僚との話がキッカケ。

その日、同僚が社内に向けてシステムの使用方法を説明したんだけど『説明会をやるのが苦手だ』ということらしい。(その割に毎年させられるので不憫に思う。)

で、どうやれば苦手な意識をなくせるんだろ?ってな話になったわけですよ。

そこで話した内容をまとめてみようかなと思い立ったわけですな。


そもそも、ツマラナイ説明会には特徴があります。ちなみにここではセミナーや研修・対談などを総称して”説明会”と書いていきます。どれにも当てはまることなので。

ではその特徴を3つ挙げてみます。

1. 目的が分からない(何を・どう学んでほしいか)

2. 教科書的な進行(面白みがない)

3. 一方的に話される(聞き続ける拷問)

この3つの要素がコンプリートされると、睡魔への扉は開かれた!状態です。普段の睡眠不足を補える良い機会になります。
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では順番に説明を加えていきます。

<1. 目的が分からない(何を・どう学んでほしいか)>
まず最初にその場の目的が明確にされていないことが多くないですか?「何の説明をするのか」は題目から分かるにしても、具体的に『何を学び』『どのように活用してもらうための場なのか』が書かれないまま案内だけされるケース。

こういうパターンって、まず最初の段階で興味を持てません。

最初に目的意識を持たせることって大切なことやのに、結構見落とされがち。これが有るのと無いのでは参加者の意識が大きく変わります。

<2. 教科書的な進行(面白みがない)>
次はこれ。分かりやすく言えば「スライドに投影された内容をそのまま読み上げる説明」です。考えてきた台本通りに、一字一句違わず喋られるのって凄くツマンナイです。
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そもそもスライドを見て視覚に入ってきているのに、同じ内容で喋られても・・・。特に司会初心者が陥りやすいパターンですが、何回やっても変わらない人もいます。

<3. 一方的に話される(聞き続ける拷問)>
まぁ、これは参加している側に参加意識がまったく生まれない。なので聞いているようで聞いていない。頭の中にも入っていない。説明会に参加することがノルマと感じてしまう。

圧倒的話術があるのなら話は別です。聞かせるだけで興味を持たせる技術を持っていることなんてそうそうありません。話術のない人間の一方的な喋りを聞かされるのは拷問以外の何物でもない。


ではどのようにしたら興味を持ってもらえる説明会になるのか?

先ほど挙げたツマラナイ説明会3つのポイントに気をつけるのは大前提として、話術が無い・口下手・人前で喋るのが苦手であってもこれから書く内容を押さえるだけで場の空気を変えることができます。
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なぜそう言い切れるのか?

それは私自身が人前で話すのが得意ではないからです。これを言っても私を知る人間は誰も信じてくれない。しかし事実です。私の根っこは「人見知り・引っ込み思案・人の目を見るのが苦手」と言う究極の3Hを網羅した男なので。

そんな人間であっても周りにそう感じさせないことが可能です。(もちろん自分自身が演じきると言う思考は必要です。)

では興味を持ってもらうためのポイントを説明とともに書いてみます。

ースライドに全てを書かないー

パワーポイントを使って説明する場合、作り手としては「言いたいことを詰め込んでしまう」傾向があります。しかし、見せたいもの言いたいものは分けておくべきです。

極端な話、見せる部分は「伝えたいことを単語で示す」くらいのシンプルさでも良いかもしれません。イメージしやすいように写真を挙げておきます。
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話す内容は別に台本がありゃいいんです。スライド1枚で話を進めていくくらいのスタンスでいいんじゃないですか。そうすれば参加者は『話を聞かないと分からない』って姿勢になるから集中してくれます。

ー知識になるようなネタをいくつか入れておくー
参加者が知らないような知識を小ネタにいくつか入れておくといいでしょう。(マニュアルの説明なら裏技とか便利な使い方とか。)

知ってることを聞かされると人は飽きますけど、自分の知らないことには興味を示すもんです。それを上手く差し込んで興味を持たせ続けるのがいいのでは。

ー参加者を巻き込むー

司会がひたすら喋るだけじゃなくて、合間に参加者を巻き込むのは有効です。特に集中してなさそうな人を指名して声を掛けるんです。

例えば説明する内容に関するクイズ(問いかけ)をしてもいいですし、『今の説明を聞いてどう感じたか?』を聞いてみてもいいでしょう。誰しも『もしかしたら当てられるかも?』と思えば集中して聞いてくれますからね。その緊張感を作るためにも良い方法です。
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ちなみにこれは別の効果もあって、誰かに問いかけることで時間を稼ぐことができたり、話の間を作れるので次の話題を考える余裕が生まれます。

緊張して頭がテンパってしまう人にはぜひ使ってほしい小技です。小枝ではありません。

ー質疑応答は個人を指名ー

前述した参加者を巻き込む方法でも書きました。『何か質問ありますか〜?』と全体に向けて問いかけても誰も答えはしません。

自分が逆の立場になった時を考えてみてください。周りに大勢いる中でわざわざ挙手して目立ちたいですか?その心理を考えれば、質疑応答は指名でやり取りするのがベターです。

当てられると『何か言わなきゃ』って思考になります。手を挙げるのが苦手な参加者でも声をかけられたら質問しやすくなります。質問がなければ次の人を当てればいいんですから。


ね、どれも簡単でしょ。

と、ここまで司会する側の視点で書いたように見えますが、実際は参加者の気持ちに立って考えた方法です。

説明会自体が会社に指示されたものであれば、参加者の意識はけして高くありません。しかし他の仕事の時間を削って参加してくれていると考えれば、『参加してよかった!』と思ってもらいたいじゃないですか。

そのためにどのような説明会を行えば良いか?を考えて導き出したのがここまで解説してきた方法です。

あくまで参加者ファーストってことです。
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お金を払ってきてくれてるかどうかではなく、時間という資産を使ってきてくれたと考えるんです。そうすれば満足して終わってもらいたいと思えませんか?

そのためには何が必要で、どのようなことを伝えれば良いか?を考えることができるはずです。あくまで自分主体ではなく相手主体。

もし自分が司会をする説明を参加者の立場で聞いた時にどう感じるか?頭でシミュレーションするのもよし、実際に練習してみるもよし。スマホの録画機能でも使って見返してみれば反省点も気づけるし改善できます。


今日はこんな感じで。
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