ワイ「原発の処理水問題って話題ですよね。」
助手「ニュースでもやってるね。なんか怖いなって思うよ。」
ワイ「なんでですか?」
助手「だって放射能を含んでる水を海に流すんだよ。」
ワイ「間違ってますよ、すでに。」
助手「どこが?」
ワイ「放射能という言葉は物質が放射線を出す能力のことですから。」
助手「え?そうなん。けど言葉の意味が違っただけで似たようなものじゃん。」
ワイ「正しい理解は必要ですよ。そうしないと印象だけで判断することになる。」
助手「別にいいじゃん。」
ワイ「そもそも放射線って何か分かりますか?」
助手「原子力とかレントゲンとかのことだよね。」
ワイ「光です。」
助手「は?」
ワイ「放射線は光と同じ仲間と理解してください。」
助手「それって太陽の光とかと同じってこと?」
ワイ「そうです。そもそも光は電磁波という高エネルギーの集合体です。それと放射線は同じ性質を持っています。」
助手「だけど放射線って目に見えないじゃん。」
ワイ「放射線で人間に見える領域は限られてますからね。分かりやすい図があるのでお見せします。」
出典:公益財団法人 放射線影響研究所
助手「ってことは電子レンジも放射線?」
ワイ「そうですね。単純にエネルギー量の違いです。人間が見える電磁波は可視光と呼ばれる狭い領域だけなんですよ。」
助手「そうなんだ。」
ワイ「そもそも毎日放射線には晒されてますよ。」
助手「え?」
ワイ「大地からも空からも放射線は飛んできています。さらに言えば自分の体内からも放射線は出ています。」
助手「マジ?」
ワイ「マジです。この地球(ほし)で生きている以上は放射線からは逃れられません。」
助手「なぜ地球を(ほし)と呼んだ?」
ワイ「なんとなく。」
助手「放射線の理解はできたよ。だけど今ニュースになってるトリチウムはどうなのよ?」
ワイ「言っていいですか?」
助手「言ってみなさいよ。」
ワイ「水です。」
助手「は?」
ワイ「だから、水です。」
助手「いや、ちょっと意味分かんない。」
ワイ「水素です。厳密に言うと水素の仲間ですね。」
助手「ありふれた物質じゃん。」
ワイ「そうですよ。だからトリチウム自体は雨水・海水・水道水にも含まれています。」
助手「目が点だわ。」
ワイ「トリチウム自体は腕時計にも使われてますし。」
助手「そうなの?」
ワイ「暗くなると文字盤が光るじゃ無いですか?あれはトリチウムの放射線を利用したものです。」
助手「ありふれた物質なのね。」
ワイ「トリチウムと言う聞き慣れない言葉だから『なんか怖い』みたいなイメージが付くんだと思いますよ。」
助手「じゃあなぜこんなに騒がれてるんだろう。」
ワイ「『原発』『汚染』『放射線』これらのワードが組み合わさると人々の不安を煽れます。そして多くの人間はその情報だけを信じてしまいます。」
助手「確かにそうね。」
ワイ「そもそも放射線が危険なのはそのエネルギー量が大きい時です。」
助手「だから希釈して薄めるわけね。」
ワイ「水を水で希釈してるようなもんですから。そもそも基準も厳しく定めてますから安心して良いと思いますよ。」
助手「あんなに騒がれたら地元の人はたまったもんじゃ無いね。」
ワイ「そうです。結局メディアが流すニュースなんて害悪そのものじゃ無いですかね?」
助手「なんかそんな気がしてきた。」
ワイ「『風評被害が〜!』と報道しつつ、実は自分たちが風評被害の大元だということこに気づいてない。」
助手「自分たちが正義のようなツラして報道するもんね。」
ワイ「ニュースは事実を伝えるのではなく、印象操作を与えるものという認識が必要ですよ。」
助手「正しい知識を教えてほしいわ。」
ワイ「正しい知識・理解は待っていても手に入りません。自ら複数のソースを調べてインプットしてから判断しなければ情弱と言われますよ。」
助手「なんかアナタに言われると悔しい気持ちになる。」
ワイ「それだけ印象というのは怖いのです。間違った印象だけで判断してはならないと思います。」
助手「なんかやたら力を込めて言うね。」
ワイ「たぶん私も間違ったイメージで見られていると思うんですよね。」
助手「どこが?」
ワイ「本当は紳士的で素敵すぎる人物だというのに、ただの変態だという誤った印象が植え付けられていると思うのです。」
助手「それは事実じゃん。」
ワイ「助手による印象操作の疑いがありますね。」
助手「私はアナタに対する知識・理解は間違ってないと思うよ。自分の過去の言動を振り返ってみな。」
ワイ「あ!」
助手「ほら、思い当たる節だらけでしょ。」