なぜブランドは、数字で測ろうとすると失敗しやすいのか

なぜブランドは、数字で測ろうとすると失敗しやすいのか

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「ブランドの効果って、数字で測れますか?」
そんな問いを受けることがあります。
たしかに、今は何でも数値化できる時代です。
クリック率、CVR、フォロワー数、認知率──
判断材料として数字が必要なのは、自然なことだと思います。
ただ、ブランドに関して言うと、
数字だけを追い始めた瞬間に、少しずつ歪みが生まれることがあります。

測れるものだけを追う危険性

数字は、分かりやすくて安心できます。
成果が出ているかどうかを、誰でも共有できるからです。
でもその一方で、
数字で測れるものだけを価値だと思い始めると、
・短期で反応が出る表現に寄せる
・説明を増やして分かりやすくしすぎる
・「効いているかどうか」ばかり気にする
といった判断が増えていきます。
その結果、
ブランドが本来持っていた静かな強さや余白が、少しずつ削られていくことがあります。

本当に効いているブランドは、説明しづらい

不思議な話ですが、
長く信頼されているブランドほど、
「なぜ好きなのか」
「どこが良いのか」
を、はっきり言葉にできないことが多いです。
・なんとなく安心できる
・気づいたら選んでいる
・理由は分からないけど信頼している
こうした感覚は、
アンケートや数値では正確に掴みにくいものです。
でも、ブランドにとって一番強いのは、
この「説明しづらい好意」だったりします。

ロゴは“測れない価値”を守る存在

ロゴも同じです。
ロゴ単体で売上を何%上げたか、
それを正確に測ることはできません。
けれど、
・長く使われても違和感が出ない
・見るたびに印象が安定している
・説明がなくても、らしさが伝わる
そうした状態を保ち続けることで、
ブランド全体の信頼を静かに支えています。
ロゴは、
成果を直接叩き出す装置ではありません。
数字では測れない価値が、壊れないように守る存在だと思っています。

数字は判断材料、ブランドは判断の軸

数字が悪い、という話ではありません。
問題は、数字を「判断材料」にするのか、
「判断の軸」にしてしまうのか、です。
ブランドは、本来、
・どんな存在でありたいか
・どんな関係を続けたいか
・どんな評価は追わなくていいか
そうした軸を決めるためのものです。
その軸があるからこそ、
数字をどう扱うかも、ブレなくなります。

最後に

もし今、
・数字が出ないと不安になる
・効果を説明できないものを切り捨てたくなる
・ロゴやデザインを「効くかどうか」で判断している
そんな状態なら、一度立ち止まってみてもいいかもしれません。
測れないものを大事にしてきた会社ほど、
結果的に、長く選ばれているケースは少なくありません。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
ロゴは企業のためだけのものではありません。
サービスを提供する一人ひとりが、
「どう在りたいか」「どう覚えてもらいたいか」を
静かに積み上げていくためのものでもあります。
筆者はココナラにて、
ロゴ制作を中心としたブランディングサービスを提供しています。
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