「ロゴを変えたい」と思ったときに、最初に自問すべき問い

「ロゴを変えたい」と思ったときに、最初に自問すべき問い

記事
デザイン・イラスト
「そろそろロゴを変えたほうがいい気がするんです。」
これは、私がよく聞く言葉のひとつです。
ただ、この言葉の裏には、ほぼ必ず別の本音が隠れています。
・思ったより反応がない
・選ばれにくくなってきた
・今の見た目がしっくりこない
・なんとなく古く感じる
でも、ここでいきなり
「じゃあデザインを変えましょう」
と進むのは、とても危険です。
なぜなら、ロゴ変更の失敗原因の多くは、デザインではないからです。

見た目を変えたい理由は、本当に「見た目」なのか

ロゴを変えたくなるとき、
多くの人は「デザイン」に原因があると思います。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
・伝えたい価値が、言葉にできていない
・会社としての軸が、社内でも曖昧
・サービスの方向性がブレてきている
・誰に選ばれたいのかが変わってきた
こうした内側のズレが先に起きていて、
それが「ロゴが合っていない気がする」という感覚として表に出ていることが、ほとんどです。
つまり、
見た目を変えたい理由=デザインの問題
とは限らない、ということです。

約束・軸・パーパスは、本当に変わっていないか

ロゴは、単なるマークではありません。
ロゴは、
「この会社は、こういう存在であり続けます」
という約束の象徴です。
だからこそ、ロゴを変える前に、
必ず確認してほしい問いがあります。
・私たちは、誰と、どんな約束をしているのか
・創業時と比べて、その約束は変わったのか
・変わったのは「見せ方」か、「中身」か
・今も胸を張って語れるパーパスがあるか
もし、
「約束は変わっていない」
のであれば、ロゴを変える理由は慎重になるべきです。
逆に、
約束や軸が変わっているなら、
ロゴを変えずに進む方が、ズレを生みます。

ロゴ変更が失敗する本当の原因

ロゴ変更が失敗するケースには、共通点があります。
・理由が「なんとなく」
・説明が後付け
・社内で意図が共有されていない
・短期的な流行や競合を基準にしている
こうした状態で作られたロゴは、
どれだけ整っていても、機能しません。
なぜなら、
ロゴが表現しているものと、
会社の実態や判断が一致していないからです。
結果として、
・また数年で変えたくなる
・ブランドの積み上げがリセットされる
・顧客の記憶が分断される
という事態が起きます。

ロゴを変える前に、変えるべきものがある

ロゴを変えること自体が、悪いわけではありません。
大切なのは順番です。
約束・軸・パーパスを言語化する
社内で共通認識を持つ
その上で、ロゴが合っているかを検証する
このプロセスを踏んだロゴ変更は、
「刷新」ではなく、進化になります。
ロゴは、問題解決の道具ではなく、
方向性が定まったあとに機能する装置だからです。

最後に

「ロゴを変えたい」と感じたときは、
デザインを見る前に、
自分たち自身を見直すタイミングかもしれません。
ロゴは、会社の今の姿を、正直に映します。
だからこそ、
ロゴを変える前に、
「私たちは、何を守り、何を続けたいのか」
この問いから始めることが、
失敗しない選択です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
ロゴは企業のためだけのものではありません。
サービスを提供する一人ひとりが、
「どう在りたいか」「どう覚えてもらいたいか」を
静かに積み上げていくためのものでもあります。
筆者はココナラにて、
ロゴ制作を中心としたブランディングサービスを提供しています。
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