テクノロジー「月の重力甘く見るなよ」

記事
IT・テクノロジー




月は重力が地球の約6分の1しかありません
その為月で人間がジャンプすると地球より
高く長く空中に浮かんでる様に見えます

でも月は重力が弱く高所から落ちても安全
という訳ではありません

むしろ月では高所から落ちると凄く危険で
大きな理由は月に殆ど空気が無い事です

地球の重力は物体を下に引っ張る力なので
地球では重力で物体の落下速度がどんどん
速くなります

地球の重力加速度は約9.8m/s²ですが月では
約1.6 m/s²しかありません

つまり月は物体が落ちる時の速度の増加量が
地球よりずっと小さいのです

なのでアポロ計画で月に降りた宇宙飛行士が
月面でジャンプするとゆっくり上がり長時間
空中にいてゆっくり落ちてくるという地球と
違うふわふわした動きになります

でも月では重力が弱いので確かに落下速度は
地球より遅くなりますが月には地球のような
空気が殆どありません

地球には窒素や酸素などの空気があり物体が
空気の中を落ちると空気が壁になって物体の
動きを邪魔します

これを空気抵抗と言い落とした紙はゆっくり
ヒラヒラしながら落ちますがこれは紙が軽い
だけではなく紙が空気から大きな抵抗を受け
落下速度が低下してるからです
RQfJkGIrPkRPmXT1788475224_1788475248.jpg




地球では最初落下する速度がどんどん上がり
速度が速くなるほど空気抵抗も大きくなって
やがて「下へ引く重力」=「上へ押す空気」
という状態になります

するとそれ以上は殆ど速度が上がらなくなり
この時の一定になった速度を「終端速度」と
言います

しかし終端速度は姿勢で変わり例を挙げると
スカイダイバーが空中で大の字で落下すると
身体等に空気が当たる面積が大きくなるので
空気抵抗が大きくなる→落下速度が遅くなる
という事になります

反対に鉛筆みたいに身体を縦にして落ちると
空気に当たる面積が小さくなります

すると空気抵抗が小さい→より速く落下する
と言う事になります

つまり地球は「どんな形で落ちるか」により
最高速度が変わるわけです

2012年にはオーストリアのスカイダイバーの
フェリックス・バウムガルトナー氏が高度約
39000mからジャンプした事があります

そして約4分20秒後にパラシュートを開いて
無事に着地しました

この時の最高速度は約1342㎞に達したとされ
これは音速の約1.24倍です

それでも地球には空気があるので空気抵抗が
落下速度に影響します

しかし月には大気が殆ど無くて月で高所から
落ちると空気が邪魔し速度を遅くしてくれず
重力で落下速度だけがどんどん速くなります

K4Fm381Ku5BxB1W1788475362_1788475386.jpg


もちろん月の重力は弱いので地球ほど急激に
速度が上がりません

でも落下する距離が長くなる程速度は増大し
大きくなります

もし月面に高さ100mのビルがあると仮定して
そこから人間が飛び降りたとします

月の重力は地球より弱いのでゆっくり落ちて
100mという距離を落下すると地面に衝突する
瞬間には約時速64.4kmになるのです

これはふわっと着地する速度でなく自動車が
時速64㎞で人に衝突したら凄く大きな事故に
なります

ですから月でも高所から落ちれば非常に危険
という事です

更にドバイの超高層ビルブルジュハリファを
月面に建てたと仮定します

高さは約829.8mでその頂上から月面に向かい
落ちていった場合は時速200㎞近くまで速度が
上がります

ここまで速くなると月の重力が地球より弱い
などと言う事など殆ど関係なくなって地面に
激突すれば極めて危険です

しかし数十mから落ちなければ大丈夫という
単純な話ではなくほんの数mの高さでも凄く
危険です

それは宇宙飛行士が普通の服を着て月にいる
そんな訳でないからです

月には人間が普通に呼吸できる空気が無くて
そのため宇宙飛行士は宇宙服を着てます

更に背中は呼吸に必要な酸素などを供給する
「生命維持装置」が付いてます

cCQGv1dMWsM9gtW1788475442_1788475467.jpg


これは宇宙飛行士にとって凄く重要な装置で
もし落下して壊れたら呼吸ができなくなる等
命に関わる可能性があります

実際1.2mの高さから落ちた宇宙飛行士がいて
それは1972年のアポロ16号で月に降りたった
宇宙飛行士ジョン・ヤング氏です

その時ヤング氏とチャーリーデューク氏らは
月面で身体能力を試す遊びをしジャンプ等を
してました

月では重力が弱いので宇宙飛行士は地球より
高くジャンプできます

しかしヤング氏がジャンプしてたとき背中に
背負ってた生命維持装置の重さに引っ張られ
生命維持装置が下に向き仰向け状態になって
約1.2mの高さから月面に落下しました

たった1.2mと思うかもしれませんが宇宙服と
生命維持装置を付けてる宇宙飛行士にとって
非常に危険な事故になり得ます

ヤング氏はこの時「死んだと思った」と言い
凄い恐怖を感じたと振り返ってます

幸い生命維持装置に問題は起こらなかったが
1.2m程度の高さから落ちただけでも宇宙服や
生命維持装置が壊る可能性があるのです

TvVqJBvcfY0QesG1788475530_1788475551.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す