「臨海学校の憂鬱」

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【ニュー東京】



10歳の時2泊3日の臨海学校があり
泊まる場所は静岡県の下田と言う所で
ここに区が買った古い廃校があり
ここで毎年宿泊する事になってた


この廃校から徒歩10分の所に
大きな浜辺と海があるので
ここで海水浴をする事が出来
みんな楽しみにしてた


しかし俺は下田に行く時に乗るバスが
窓の開かないニュー東京と言うバスで
このバスに乗ると気分が悪くなるから
窓が開く他のバスが良いといつも思う


このバスだとみんな気分が悪くなり
中には吐く子まで出て来てしまい
そうなると車内にゲロの臭いが充満し
その後はもう地獄になってた
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ


なので臨海学校がある時みんな先生に
移動するバスが何か聞いてみるけど
いつもニュー東京を使うと言われ
全員がっかりしてしまってた


そして次に聞く事は必ずおやつの事で
この時先生は「遠足じゃないから
おやつはないよ」と言うけど
飴とガムならOKにしてくれる


説明会のとき他にも臨海学校の事を
先生は色々話してくれるけど
みんなそんなの全然聞いてないから
配られてるしおりを後で見て知ってた
( *゚ェ゚))フムフム

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【集合時間】



臨海学校当日は朝7時に学校集合で
この日母親に朝5時に起こされて
いつもより早起きだった為
眠すぎてめまいがしてしまった


しかし遅刻できない緊張感が勝ち
洗顔して重たいリュックを背負い
眠気が覚めてない状態のまま
ふらふら学校に向かって行った
(´ぅω・`)ネムイ


家を出る時家族全員寝てるのを見て
いつもなら俺もまだぐっすり寝てて
幸せな気分を味わえてたと思うと
みんながうらやましくて仕方ない


でも通常人が寝てる時見る夢は
ほぼ全部悪夢で誰でも寝起きが悪く
気持ち良く起きれる時は夢の事を
完全に忘れてしまった時だけになる


そして何とか学校に到着すると
既に何名か教室にいてその子達に
何時に来たのか聞くと1時間前と言い
気合の入り方が凄かった
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!


その子達に早く来れた訳を聞いたら
みんな「遅刻するのが怖い」と言い
集団行動に対し気持ちが真面目で
俺とは全然違ってた


その後ゾロゾロクラスの子が来て
時間になって先生も教室に来て
出席を取ると1人来てない事が解かり
先生が電話かける為職員室に行った

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【遅刻者】



しばらくして先生が戻ってきて
来てない子の事は何も話さず
バスに乗る準備をするから
全員に校庭に出るように指示された


この時みんな先生がいない子の事を
欠席と言わなかったから暗黙の了解で
遅刻だろうと解りあえてそれに触れず
校庭でその子が来るのを待ってた


そして15分位たった時遅刻した子が
母親と一緒に校門に現れ先生に謝って
遅刻した子が我々と合流してやっと
バスに乗り込む事になった


この時遅刻してきた子を見ると
凄く落ち込んで元気がなかったけど
我々は遅れた事なんてどうでも良く
バスで吐かないかの方が大問題だった


しかしこういう時は遅刻した人が
1番ショックを受けるのが定説で
全く気にしない他の子達からすれば
何だか可哀そうで仕方ない
(´・д・`)ショボーン


そして我々はバスに乗る事になり
バスがいる所まで行くとバスの横に
ニュー東京と書いてある文字が見え
みんな絶望の淵に落とされてしまう
∑(゚Д゚)ガーン


その後覚悟を決めてバスに乗り込み
車内の臭いをかぐと吐き気がしてきて
みんな現地まで吐き気を耐える為
速攻眠りに入って行った
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