6 恋人

大アルカナの6番目、恋人です。

このカードが対応する星座は双子座です。

このカードが意味するのは恋愛というよりも、選択、判断といった事が重視されます。上下を二分する構図は、天啓や直感を受け取るということを示します。女教皇の様に背後に柱があるものとは、似ているようで違います。あちらは、自分の行動や知識が主体であり、その背後に霊的な意味合いが隠れて存在しています。これを意識的に感じるのは難しいのかもしれません。逆にこちらの構図では、直感が走る、ピンとくるようなものがあります。それが恋人になります。

その為、このカードが意味する選択とは理屈よりも直感を優先する事が示されます。特に、恋人という言葉が示すように、人と人との関係においての意味合いが強いです。ですが、重視する意味合いはあくまでも選択、このカードだけでラブラブになったり、深い仲になる、といった確証は少ないと思いましょう。

この判断という意味において、双子座という星座があてはめられるのは、双子座が情報の収集、人とのコミュニケーションを大事にしながらもそこで理性的、論理的な取捨選択をするからだと思われます。

先述の直感的判断と、理論的判断と矛盾するように思われますが、直感というものは、案外瞬間的な情報を得て、その中で最適解を出すもの。矛盾せず調和するものです。

ポジティブな意味としては、出会いや予期しない幸運、選択の正しさを示します。正義のような、ルールを順守するカードが一緒に出れば、結婚という事にも繋がりそうです。

ネガティブになると、選択の誤りや無頓着、選択のタイミングを逃す、出会いを逃すような意味合いになります。間違いということはもとより、チャンスに気づかない、という面も大きそうです。

チャンスは中々めぐってこないもの。そのチャンスに気づき、ものにできるかはあなた次第です。