人間関係トラブルが起こりやすい年運

人間は社会的動物であり、人間とのつながりなしには、自分の思うことを成し遂げることはできない。

しかし、その関係の中でお互いの個性や育った家庭環境が生み出す価値観の相違のため、人間関係トラブルは経験せざるを得ないのが現実である。

特に現在のような複雑な社会ではなおさらだ。

そのため、四柱推命相談を依頼するお悩みの中でも人間関係トラブルが占める割合が高い。

命式原局で日干を基準にして、比肩や劫財運なら…

比劫は仲間に該当する時もあり、敵に該当する時もある反面、比肩は仲間とも見る場合もある。

そのため、命式の構成によって比劫の年運になると、人間関係トラブルの火種があるといえる。

仲間とぶつかる可能性やその運路が生じるためだ。

しかし、比劫の年運だからといって必ずしも人間関係トラブルが発生するわけではない。

どのような運の流れかによって異なり、冲や刑が強く発生すれば、人間関係トラブルの可能性が高くなると言える。

したがって、そのような年運は人間関係でいろいろ注意する必要がある。

上のような命式があると仮定するなら…

己土の日干で、月支は寅木であり、寅中の甲木が透干した。

己亥の年運と仮定すれば、己土の日干が比肩の年運に会う形となる。

同僚に出くわす運の流れとして、人間関係などがテーマになり得る。

この時、年運の運支、亥水が日支の巳火と巳亥冲が形成され、これは比劫年運の冲と言える。

したがって、比肩の同僚たちとの葛藤、争い、人間関係トラブルなどが発生する可能性が高くなる。

己亥年といえば巳亥冲が形成され、己土は日支の巳火で冲が発生し、波及力がさらに大きくなる。

また、傷官庚金、食神辛金が己土に会い、比劫が食傷を生じ、人間関係トラブルの可能性と力をさらに増幅させる。

人間関係トラブルのパターンは、命式によって異なるが、

人間関係トラブルなどが非常にひどい場合があり、自分は人間関係のトラブルを起こすつもりや意図が全くないのにそのような部分が発生して悔しい場合がある。

そのため、そのような人間関係トラブルが起こりやすい年運には言葉や行動などに注意し、円満な対人関係のためにお互いを理解し合う心がけも必要だと思う。

全ての良くない結果は自分の現在の状況に気づかないことから始まる。

しかし、自分の現在の状況を認識して柔軟に対処すれば、

人間関係トラブルではなく、人間関係の手本となる人として認められる運になると思う。