こんにちは!ダイフクモチヲです。
今回は、イラスト制作のちょっとした裏側について。
真っ白なキャンバスを前にしたとき、「いったいどこから描き始めるのだろう?」と気になったことはありませんか?
描き方や順番はクリエイターによって異なりますが、今回は私の場合をご紹介します。
【まずはアタリと全体のバランスから】
ご依頼のイラストでは、まず頭や体の位置を簡単に描き、全体のバランスを確認するところから始めます。
頭身やポーズ、キャンバス内への収まり方などを見ながら、キャラクターの大まかな形を作っていきます。
ただし、最初からきっちりアタリを取るとは限りません。
ラクガキのように自由に描き始め、そこからイメージを膨らませていくことも多々あります。
描きながら「この表情が似合いそう」「もう少し体を傾けた方が格好いいかも」と、キャラクターらしい形を探していきます。
【ラフの作り方も、そのときによって違います】
基本的には、
アタリ
↓
ラクガキに近いラフ
↓
ご確認いただく提出ラフ
という順番で進めます。
ただし、アタリの段階で構図やポーズがしっかり決まった場合は、そこから直接、提出用のラフへ進むこともあります。
以前の記事でも少し触れましたが、私のラフはそのときによって描き込み具合が違います。
大切なのは、決められた工程を必ず同じように繰り返すことではなく、完成イメージをきちんと確認できる状態にすることだと考えています。
【清書は「目」から始めます】
ラフが決まったら、次は清書です。
私が最初に描くのは、キャラクターの目です。
目は、表情や性格、そのキャラクターが持つ雰囲気を伝える中心的なポイントだと思っています。
クールなのか、優しいのか、それとも少し近寄りがたい人物なのか。
目や視線の描き方が決まると、顔全体の印象もまとまり、その後の清書も進めやすくなります。
SDキャラクターでも等身イラストでも、この順番はほとんど変わりません。
【着彩は肌から】
清書が終わったら、着彩は肌から始めます。
肌の色は、人物を塗るレイヤーの中でもベースとなる下層部分です。
まず肌を塗り、その上に髪や衣装などの色を重ねていきます。
複雑な服や鎧を描く場合も、基本的な描き始めの順番は同じです。
ただし、衣装の構造や装飾の多さによって、清書や着彩の進め方を変えることはあります。
資料を確認しながら、どのパーツが手前にあり、どこへ影が落ちるのかを整理して仕上げていきます。
【背景ありの一枚絵は全体像から】
背景のある一枚絵の場合は、キャラクターだけを先に考えるのではなく、テーマやコンセプトから全体像を組み立てます。
どのような場面なのか、何を一番見せたいのか。
キャラクターと背景を含めた一枚の絵として考えてから、構図や配置を決めていきます。
【行き詰まったときは……昼寝します】
描いている途中で、どうしても手が止まることもあります。
そんなときは、無理に画面とにらめっこを続けず、私の場合はいったん昼寝をします(笑)
少し休んで頭を切り替えると、それまで気づかなかったバランスの違和感が見えたり、新しいアイデアが浮かんだりすることがあります。
イラストは、アタリから始まり、目、肌、衣装へと少しずつ形になっていきます。
毎回まったく同じ工程ではありませんが、そのキャラクターが一番魅力的に見える形を探しながら制作しています。
完成した一枚を見るときに、こうした制作の順番も少し思い出していただけたら嬉しいです。