こんにちは!ダイフクモチヲです。
男性キャラクターをSDイラストにするとき、私は「ただ頭を大きくして、体を小さくすればいい」とは考えていません。
デフォルメしても、そのキャラクターらしいカッコよさや性格、これまで歩んできた背景まで感じられるようにしたいと思っています。
今回は、私が男性キャラクターをSD化するときに大切にしている5つのポイントをご紹介します。
【1.用途に合わせて、最初に頭身を決める】
私がSDイラストを描くとき、まず考えるのが頭身です。
同じキャラクターでも、頭身によって完成したときの印象は大きく変わります。
私は主に、2.5頭身から3頭身程度で制作しています。
2.5頭身なら、SDらしいかわいさや親しみやすさが強くなります。アクリルキーホルダーなど、小さなサイズで楽しむグッズにも向いています。
3頭身に近づけると、手足や衣装をしっかり見せやすくなり、かわいさを残しながらも、よりスタイリッシュでカッコいい印象に仕上げられます。
キャラクターの雰囲気はもちろん、イラストを何に使うのか、どのように見せたいのかまで考えながら、最初に全体の頭身を決めています。
【2.手と足を少し大きくする】
私が男性キャラクターのSDを描くうえで、特に好きなのが、手と足を少しだけ大きくすることです。
全身を小さくまとめすぎると、キャラクターによっては幼い印象が強くなったり、立ち姿が少し頼りなく見えたりすることがあります。
そこで、手と足に少しだけ存在感を持たせます。
そうすることで全身に安定感が生まれ、デフォルメらしいかわいさを残しながら、男性キャラクターらしい力強さも表現しやすくなります。
大きくしすぎると不自然になってしまうため、「ほんの少し」のバランスが大切です。
【3.用途に合わせて、線画と色数を変える】
私はアニメ塗りを基本としていますが、どのイラストも同じ線画や塗り方で仕上げているわけではありません。
イラストが実際にどこで、どのような大きさで使われるのかを考え、線の太さや色数、影の入れ方などを調整しています。
たとえばSNSのアイコンは、小さく表示されることが多いため、ひと目でキャラクターの表情や特徴が伝わることが大切です。
そのため、輪郭や色の境目を分かりやすくし、パッと目に入る、はっきりとした色使いを意識しています。
一方、グッズ用のイラストでは、アクリルキーホルダーやステッカーなど、実際に使用する目的や完成サイズに合わせて、映える色数を考えます。
細かな影や色を増やしすぎると、小さく印刷されたときに潰れて見えることもあります。反対に、ある程度の大きさがあるグッズなら、色や影を加えることで見栄えがよくなる場合もあります。
線画についても同じです。
小さなグッズでは線を少し太めにして、縮小されても形が分かりやすいようにするなど、用途に応じて線の太さや描き込む情報量を変えています。
基本となる塗り方は同じでも、完成後にどのように見えるかによって、適した仕上げ方は異なります。
画面の中で見るイラストなのか、実際に手に取るグッズになるのか。
完成した先の使われ方まで考えながら、そのイラストが最も映える線画と色数を選ぶことを大切にしています。
【4.何を残せば、そのキャラクターに見えるかを考える】
SDイラストでは、等身イラストにあるすべての情報を、そのまま小さく描き込むことはできません。
細かな装飾を詰め込みすぎると、かえって見づらくなり、そのキャラクターらしさが伝わりにくくなることもあります。
そのため、髪型や顔立ち、衣装、装飾などの中から、特に印象的な特徴を見極めます。
情報を省略する部分と、あえて目立たせる部分を整理することで、小さなサイズになっても誰なのかが分かりやすくなります。
省略することは、手を抜くことではありません。
限られた形の中で、そのキャラクターらしさをどう残すかを考えることも、SDイラストの大切な工程です。
【5.目のハイライトは、キャラクターに合わせて入れる】
私が特に気を使っているのが、目のハイライトです。
目にハイライトをたくさん入れれば、必ず魅力的になるわけではありません。
ハイライトの大きさや数、明るさによって、表情から受ける印象は大きく変わります。
明るく素直な人物なのか。
自信に満ちた人物なのか。
疲れているのか、何かを諦めているのか。
それとも、笑っているのにどこか危うさを抱えているのか。
キャラクターの性格や、その人物が歩んできた背景によって、似合う目の表現は異なります。
そのため私は、やたらとハイライトを入れるのではなく、キャラクターの背景や表情、性格に合わせて調整しています。
必要であれば控えめにしたり、あえて光を弱くしたりすることもあります。
SDは頭が大きく、自然と顔や目に視線が集まるため、わずかな違いでも印象が変わります。
目の輝きも、そのキャラクター自身を描き出す大切な要素だと考えています。
【小さくなっても、そのキャラクターらしく】
SDイラストには、等身イラストとは違ったかわいさがあります。
ですが、私はかわいくするだけではなく、そのキャラクターが持つカッコよさや性格、物語まで感じられるように描きたいと思っています。
用途に合った頭身を選び、体格や特徴を整理し、表情や目の光まで考える。
そうした一つひとつの積み重ねによって、小さくデフォルメされても、その人らしさが伝わるSDイラストを目指しています。
「このキャラクターをSDにすると、どんな仕上がりになるんだろう?」
そんな疑問がありましたら、参考資料や設定を拝見しながらご提案することもできます。
まだイメージが固まっていない段階でも大丈夫ですので、どうぞお気軽にご相談ください。