AIに押し切られそうになったけど、勘を信じて数字出させたら勝った話

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ドメインを他社に移すかどうかで、ちょっと悩んでいた時期があった。

事業をやっていると、こういう「どっちでもいいようでどっちでもよくない」判断が地味に多い。で、こういうのはもう最初からAIに相談するのが癖になっていて、今回もそうした。

そしたらAIが、わりとすぐに「引っ越した方がいいですね」という前提でどんどん話を進めてくる。理由も並べてくるし、口調も自信満々。普段ならそのまま「あ、そうなんだ」で納得して終わってたと思う。

でも、なんか引っかかった。

うまく言葉にできないんだけど、「いや、トータルで見たらこのまま残した方が得だった気がするんだよな」という感覚が消えなくて。別に根拠があったわけじゃない。本当にただの勘。

とはいえAIの説明は流暢だし、こっちは専門家でもないから、「いや自分の勘より詳しい人(AI)の方が正しいでしょ」と流してしまいそうにもなった。でも一応、その引っかかりを無視せずに「もう一回、初期費用とその後の料金差を全部足して計算し直して」と聞き直してみた。

出てきた答えが面白くて、引っ越しの初期費用と年間の料金差を全部合わせると、その差額を取り戻すのに20年以上かかる、という結果だった。最初の説明と真逆である。念のためChatGPTにも同じ条件で聞いてみたら、こっちも同じ結論を返してきた。

つまり最初のAIの回答は、間違ってはいないけど「視野が狭い状態での正解」だった、ということなんだと思う。短期だけ見れば引っ越した方がいいのは事実だし、嘘をついていたわけでもない。ただ、こっちが聞きたかったのは「トータルで見てどうか」だったのに、そこがズレていた。

これ、AI相手だけじゃなくて人に相談するときも同じだなと最近よく思う。相手がどれだけ自信を持って、流暢に、理路整然と話してきても、自分の中に「なんか違う気がする」という感覚が残るなら、それは無視しない方がいい。たいてい、その違和感は「前提条件が自分の状況と微妙にズレている」ことに気づいているサインだったりする。

勘が正しいかどうかなんて、結局確かめてみるまで分からない。でも確かめる一手間自体は、別に大したコストじゃない。数字を出し直してもらうだけなら数分で終わる。その数分を惜しんで「まあAIがそう言うなら」で流してしまうのが、一番もったいない気がしている。

余談ですが、こういう「数字を集めて比較する」作業自体を仕組みにしてしまうこともできて、スプレッドシートの集計をAIにレポート化してもらうような形でも対応しています。

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