どうして、外側の条件に、幸せを明け渡してしまうのか

どうして、外側の条件に、幸せを明け渡してしまうのか

記事
コラム
どうして、私たちは、こんなにも、
自分の外側の条件に、自分の幸せを明け渡してしまうのだろう。

食料が足りない時代なら、
食べて満腹になる幸せを追い求める気持ちは、よく分かる。

洗濯機、車、立派な家。
どれも、人を快適にしてくれる。
けれど、決定的な要素ではない。

心理学の研究でも、似たことが分かっている。
人は、モノを手に入れた喜びには、驚くほど早く慣れてしまう。

一方で、体験に対する喜びは、慣れるまでに時間がかかり、
長く、豊かな満足として残りやすいという結果が、
繰り返し確認されている。

立派な家も、もちろん素敵だ。

でも、一生涯、身軽に、
日本全国のホテルを巡りながら、
その土地で出会う、無為自然な縁を楽しむ。
そんな選択も、同じくらい豊かだ。

物を所有するというのは、
時には、重荷になったりしないだろうか。

もちろん、たくさん持つ幸せを探究する自由も、ある。
どちらが正しいという話ではない。

塾長は、寿司屋で、寿司も食べているけれど。

本当に食べているのは、
その場に滞在している時間のエネルギーだ。

自分の存在の中に、
その時間そのものを、取り込んでいる。

灯台と凪
塾長 細井敬太


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