トラベル・フォトブログ『みおのブーダンでのお話』#035

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回廊には、片側に金色のマニ車、反対側に深い谷。
どちらへ目を向けてもまぶしくて、私は軒の日陰と陽だまりの境に立っていた。

写真を拡大すると、キラの袖には日差しが落ち、隣のマニ車には細い影が刻まれている。
同じ光なのに、布の花を鮮やかにし、金属の文字を浮かばせる。
そんな違いは帰宅してから知った。

見上げていたのは祈祷旗だったのか、軒の彩色だったのか。
もうはっきりしない。
でも、光の当たり方だけは今もまぶしい。

記憶って、何を見たかより、そこにあった明るさを先に覚えていることもあるのでしょうか。


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