札幌でWebマーケティング支援をしているコタローです。
クリニックのGoogle広告のご相談で、よく伺うお悩みがあります。
「広告からの予約は入っているのに、キャンセルや無断キャンセルが多い」
「予約数は増えたのに、来院数はあまり増えていない」
「管理画面のCPA(予約1件あたりの広告費)は悪くないのに、院長の実感と合わない」
こうしたとき、私はまず「検索語句」を確認することをおすすめしています。
■ 検索語句とは
検索語句は、ユーザーが実際にGoogleで入力した言葉です。広告を出すために登録する「キーワード」とは別のものです。
部分一致などの設定では、登録したキーワードに近いと判断された、幅広い検索語句にも広告が表示されます。そのため、登録した覚えのない言葉で広告が出ていることがあります。
■ なぜ他院名の検索で広告が出るのか
たとえば「〇〇市 皮膚科」というキーワードを登録していると、「〇〇クリニック 予約」「〇〇医院 口コミ」のように、他のクリニック名を含む検索にも広告が出ることがあります。
この検索をした人の多くは、すでに行きたいクリニックが決まっている人か、いくつかの医院を比べている途中の人です。
■ 他院名の検索語句がキャンセルにつながる理由
・別の医院を探していて、間違えて予約してしまう
・比較している途中で、複数の医院に仮で予約を入れる
・本命の医院の予約が取れた時点で、こちらをキャンセルする
どのケースも予約完了までは進むので、広告の管理画面では「成果」として数えられます。しかし実際には来院につながらず、キャンセル率が上がります。
さらに、自動入札(Googleが自動で入札額を調整する仕組み)は、こうした「来院しない予約」も成果として学習します。その結果、似たユーザーへの配信が増えていく、という悪循環が起きやすくなります。
■ 私の考え方:本当の競合以外は、いったん除外する
私は、他のクリニック名を含む検索語句は、本当の競合以外はいったん除外キーワード(広告を出さない言葉)に入れることをおすすめしています。
ここでいう本当の競合とは、診療内容・エリア・価格帯が近く、患者さんが実際に比べて選んでいる医院のことです。こうした医院名で検索した人に、あえて自院の広告を見せる判断はありえます。
一方で、それ以外の医院名は、まず止めて様子を見るほうが、予約の質を整えやすいと考えています。
■ 具体的な進め方
1. Google広告の管理画面で「検索語句」レポートを開く(期間は直近1〜3か月程度)
2. 「クリニック」「医院」「病院」「歯科」「整骨院」などを含む語句で絞り込む
3. 自院名の検索と、他院名の検索を分けて一覧にする
4. 他院名のうち、本当の競合として残すものを院内で決める
5. 残さないものを除外キーワードに登録する(医院名の固有の部分をフレーズ一致で登録すると、言い回しの違いにも対応しやすくなります)
6. 数週間ほど置いて、予約数とキャンセル数の変化を確認する
7. 検索語句レポートは、月1回など定期的に見直す
■ 注意したいこと
・除外を進めると、一時的に予約数が減ることがあります。そのぶん、来院につながる予約の割合が上がっているかを見て判断します。
・自院名の検索まで除外しないよう、登録前に一覧を確認します。
・広告の管理画面の予約数だけでなく、予約システム側のキャンセル数や実際の来院数もあわせて見ると、判断しやすくなります。
■ まずここをチェック
□ 検索語句レポートを最後に見たのはいつか
□ 他院名を含む検索語句で、予約が発生していないか
□ 「本当の競合」がどこか、院内で決まっているか
□ 広告の予約数と、実際の来院数を比べているか
検索語句を整えるのは、広告運用の土台づくりです。私は、①検索語句と除外で質を整える → ②CV地点(成果として数える地点)を「予約完了」など深いところにして計測を正す → ③検索広告のCPAが安定したらP-MAXなどで配信を広げる、という順番をおすすめしています。
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Webマーケの実務5年以上(求人広告代理店での約2年を含む)、2023年に独立し、医療クリニック(月額予算100万〜500万円規模)のGoogle・Meta広告も担当してきました。
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