蕨にて

蕨にて

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コラム
川口や蕨ではヘイトが盛んだけれど、ヘイトはよくないです。ヘイトやってる人は地獄に落ちます。それはカルマの法則です。

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で、

蕨駅の東口にはライフっていうスーパーがあるけれど、そこがイトーヨーカドーだった、随分昔のことです。僕が占い師を始めたそれよりも、もっと昔のこと、なのですけれど・・

蕨駅の東口は、蕨市塚越という地名なのだけれど、その塚越に僕は住んでいたことがあって、で、蕨には京浜東北線を跨ぐ陸橋が二つあって、一つは川口蕨陸橋。

この川口蕨陸橋は、行政区域として蕨市に入っているのか、川口市に入っているのか、よくわかりません。蕨駅のちょい北側にあります。

で、もう一つ、塚越陸橋っていうのがあって、この陸橋は、蕨駅から南下した次の駅の西川口に向かう、その途中にあります。

僕は、川口蕨陸橋と、塚越陸橋との、その、丁度中間地点、な感じのところに住んでいました。

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皆さんは暇なとき、何をしますか?僕は散歩をします。そのときも、僕は暇だから散歩をしていたのだと思います。歩いていました。蕨駅に向かう道を歩いていて、イトーヨーカドーの前に差し掛かったとき、黒い法衣に袈裟を掛けた僧侶のおじさんが、長い錫杖を振り回していました。

「このやろ!このやろ!」っと大きな声で叫びながら、一心不乱に何かを追い払おうとしているのでした。周りには、野次馬。奇特な人を眺める視線を、僧侶は集めていました。何を追い払おうとしているのか、誰にも見えていなかったと思います。その僧侶だけに、何ものかが見えているのでした。

僧侶は懸命に錫杖を振り回し、叫び、法衣を舞い踊らせていました。

僕は手を合わせました。般若心経を唱えました。僧侶の力になれば、と思ったのです。僕の父が信心深い人だったので、僕も、般若心経は子供のころから覚えていました。

蛇が見えました。蛇は僧侶の、アスファルトを叩く錫杖に追われるように、コンクリートのドブ板の、継ぎ目の穴に、潜り込んで消えました。

僧侶は動きを止め、息が落ち着かぬまま、僕に手を合わせました。

たぶん、誰かに憑いていた蛇の邪霊を、その誰かから僧侶は取ったのだと思います。で、追い払っていたのだと思います。また、他の誰かに憑かぬように。

でも、憑いちゃうよな、って思いました。


《画像は全て大宮です》



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