ピーンポーン

ピーンポーン

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家の2階で、仮眠のつもりが、いつしかぐっすり眠っていたのですけれど。

で、夜中の午前3時、玄関チャイムの「ピーンポーン」の音で目が覚めちゃって。

まあ、そういうことは、よくあります。家の玄関は、敷地に接する道路からやや、奥まったところにあって、その玄関扉の横にチャイムのボタンがあります。わざわざそこまで入ってのピンポンダッシュではないことは明らかで、でも誰かがチャイムを鳴らしたことも明らかで。

もう一度、ピーンポーン、って鳴ったら、玄関に行こうかな、って、寝ながら思っていました。でも、2度目の「ピーンポーン」は、しばらくたっても鳴らなかったから、やっぱり幽霊か、って思いました。幽霊による、ピンポンダッシュ、ということでした。

で、また眠ろうにも、なんだか眠るには、中途半端な眠気状態になってしまったので、眠るのをやめて、1階に降りて冷蔵庫を開け、なにか腹に入れようと思いました。賞味期限がとっくに過ぎている、生麺のソーキそばがありました。食べなきゃな、って思ってたけれど、思ってるだけで食べてなかったのです。

(作るか)と決心しました。で、具に、と思って卵を茹で始めました。

せっかくだから、と思って、ピンポンの幽霊用に、な感じで、卵は二つ、茹でました。でも、もうどこかに行ってしまったみたいだった。彷徨ってるんだろうな、って思いながら、麺を茹で、どんぶりにスープを作り、冷蔵庫に入ってたメンマと紅生姜を、スープに入れた麺の上に載せて、ゆで卵も載せて、そして・・スルスル音を立てて、食べました。ゆで卵は2つとも食べました。

おいしかったです。


人間が鳴らす「ピーンポーン」の音と、幽霊が鳴らす「ピーンポーン」の音は、微妙に違うんですよね。幽霊が鳴らす「ピーンポーン」の音は、耳の奥で響いて、ちゃんと僕を、目覚めさせるんです。


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