「SNSは運用代行会社に、ホームページは制作会社に」——これは今も多くの会社でよく見る発注のかたちです。
担当も、更新のタイミングも、時には伝えている世界観すらもバラバラ。それぞれは間違っていないのに、両方見た人からすると「同じ会社なのに、なんだか印象がちぐはぐ」という状態になっていることがあります。
今回は、実はマッタ創作所自身も陥っていたこの失敗と、そこからどう考え方を変えたのかを、実例をもとにお話しします。
ホームページとSNSが「別チーム」になりがちな理由
ホームページとSNSは、必要なスキルも、成果を測る指標も違います。
ホームページは情報設計やデザインの完成度、SNSは投稿の反応やフォロワーの伸び。見ている数字が違うので、担当者も分かれ、進め方も別々になりやすいのは自然なことです。
ただし、見ている数字が違うからといって、見せている「世界観」まで分けてしまっていいわけではありません。
依頼する側も、「SNSはSNS担当に」「サイトはサイト担当に」と分けて発注したほうが、依頼しやすく感じるかもしれません。ですが、その先で実際にブランドを体験するのはお客様一人であり、体験は分かれていません。
マッタ創作所でも、実は同じ失敗をしていました
これは他人事ではなく、マッタ創作所の公式サイト(mattasosakujo.com)も、以前まさにこの状態でした。
サイトの中に「SNS運用代行サービス」専用ページと、それとは別に「サービス」専用ページが存在していて、ヘッダーメニューからそれぞれ別のページに飛ぶ構成になっていたのです。
「できること」の説明が2つのページに分散していた
SNS運用の話とデザイン・映像制作の話が、別の文脈で語られていた
訪れた人が「結局、何を頼める会社なのか」を、ページを行き来しないと把握できなかった
これに気づいてから、SNS運用代行の専用ページとサービス専用ページを廃止し、トップページの「できること」セクションに統合しました。ヘッダーの「サービス」ボタンも、別ページへのリンクではなく、トップページ内の該当セクションへ移動するアンカーリンクに変更しています。
サイトのページを分けるということは、無意識のうちに伝えたい世界観まで分けてしまっているということです。
統合したことで変わったこと
ページを分けるのをやめ、ひとつの物語としてまとめ直したことで、次のような変化がありました。
トーンが一本にまとまった:SNS運用の説明も、デザイン・映像制作の説明も、同じ文脈・同じ言葉づかいで語られるようになった
導線がシンプルになった:どこから来た人でも、同じページの中で「できること」から「実績」「問い合わせ」まで迷わず読み進められるようになった
更新の手間が減った:情報を1箇所にまとめたことで、内容の食い違いや更新漏れが起きにくくなった
特に大きかったのは、InstagramやTikTokを見て興味を持ってサイトに来た人が、SNSで感じたのと同じ「温度感」のままページを読み進められるようになったことです。
SNSとホームページを「ひとつの物語」として設計する
SNSとホームページは、役割こそ違いますが、本来は同じ物語の中の「発見」と「深掘り」という2つの場面にすぎません。
SNSは、はじめて知ってもらうための「入り口」
ホームページは、興味を持った人が信頼を確かめる「本編」
この2つを別のロジックで作ってしまうと、入り口で感じた印象と、本編で受け取る印象がずれてしまい、せっかく興味を持ってくれた人を途中で逃してしまいます。
世界観(色・言葉づかい・写真のトーン)をSNSとサイトで統一する
SNS→サイト→問い合わせという導線を、意識して1本につなげる
SNSでの発信頻度・情報量と、サイトで語る内容量のバランスを揃える
まとめ
ホームページとSNSは、「別の担当領域」ではなく「ひとつの体験」として設計するべきものだと、マッタ創作所自身の失敗から学びました。
だからこそマッタ創作所では、映像・デザイン・Web・SNSを別々の業者にバラバラに任せるのではなく、ひとつのブランド体験として一貫して設計することを大切にしています。
もし今、ホームページとSNSを別の担当・別のスケジュールで進めている方がいたら、一度「同じ人がその両方を続けて見たら、同じ会社に見えるか」を確かめてみてください。