教える側に立って、迷いが増えた日に

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鑑定の場では、後輩や部下を任されるようになった方から、似たようなお話をよく伺います。以前は自分の手を動かしていればよかったのに、今は人に仕事を任せる立場になり、思うように進まないもどかしさを抱えていらっしゃいます。厳しく言えば萎縮させてしまうのではないかと案じ、かといって優しくしすぎると、いつまでも同じ間違いが繰り返されるのではないかと迷いを感じていらっしゃいます。相手が手を止めて困っている場面を見ていて、すぐに助け舟を出すべきか、それとも黙って見守るべきか、その線引きに悩んでいらっしゃる方も少なくありません。任せると決めたはずなのに、結局自分でやり直してしまい、それで良かったのかと後から考え込んでしまう、というお話も繰り返し伺います。

そうしたお話を伺いながら波動を読んでいくと、迷いそのものは乱れではなく、相手を大切に思う気持ちが強いところから生まれているように感じられることが多くあります。育て方を間違えたくないという思いの奥には、かつてご自身が誰かに教わったときの記憶や、十分に認めてもらえなかった経験が、静かに重なっていることもあります。厳しさと優しさのどちらが正しいかを探し続けているというより、相手の成長のペースと自分の焦りのペースが、少しずれているだけ、という状態が見えてくることもあります。もう一つ感じ取るのは、相手の失敗を自分の責任と重ねすぎて、必要以上に気を張っていらっしゃる姿です。任される側と任せる側、どちらの緊張も本来は分けて考えてよいはずのものが、ひとつに絡まって重たくなっているように映ることがあります。

今この文章を読んでくださっている方の中にも、後輩や部下との関わり方に迷いを感じていらっしゃる方がおられるかもしれません。その迷いは、指導者として未熟だという印なのではなく、相手をきちんと見ようとしているからこそ生まれるものだと私は感じております。答えを急いで出さなくても、今日感じている迷いをそのまま抱えたまま、少しずつ関わり方を探っていかれても遅くはないでしょう。厳しさと優しさの配分は、相手との関わりの中で少しずつ見えてくるものであり、最初から正解を持っている必要はないのだと思います。ご自身のペースで相手と向き合う時間そのものが、すでに育てるということの一部になっているのかもしれません。

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