高齢の親とコロナワクチン

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先日、介護している親のコロナワクチン第一回目を接種してもらってきました。日記として書いておきますm(__)m。

糖尿病治療の主治医から、ぜひ打つようにとアドバイスされておりました。

4月某日 親の居住地の自治体にて午前9時から予約開始です。

田舎なので、ネット予約はなく、電話のみでした。認知症の進んだ母親を傍らに置いて、午後3時まで、昼ごはんとトイレ以外の間は、電話をかけつづけました。
ずっとNTTのお姉さんの声を聴き続けました。たまに{話中}のツーツー音が入ったり、間が空いたりしますが、ほぼ
「こちらはNTTです」のお言葉を聞く羽目に。

認知症気味ですが、全てが解らないわけではないので、
横で
「もうやめようよ、私はもう賞味期限が切れているから…」
と言いかけるので、
「いやいや、確かに誰もあなたを賞味したい希望者は出てこなさそうだが、」
と応じると、カラカラ笑うのです。

受けた!(笑)と私も笑顔になりました。

短期記憶がすぐに無くなるので、何度同じネタでも笑ってくれるのでありますが。
「時間がもったいないよね~」
「みんな、やっているんだよ。
宝くじに当たるかも、くらいのノリでやっているんだよ。
圧倒的に数が足りないんだよ」
と言うと、
「じゃ、もういっそ、先に抽選をある程度してくれたらいいのにねぇ」
となかなか良いことを思いついてくれます。

たしかに3万人が300人分(仮定の数字です)に殺到するよりは、あらかじめ抽選ガラガラ~っとして3000人くらいを対象にしてくれた方が、効率が良さそうです。
電話がつながらないっていうのは、すごく寂しい気持ちがしますよ( ;∀;)。

最終的には、運でしかなく、当たらないかも外れるかもと思って電話をしているのが、けっこう辛いですし、電話がつながらないと本気で心配して役所に詰めかけた人も何人もいます。気持ち、わかります。
どうせ外れるなら、全員に一斉通知してくれなくてもいいのになと思わないでもないです。
こちらも、そこまで早く早くとは思っていないのですが、通院時に主治医が「とにかくみんなが頑張って早く打たないと、、」
と疲れた表情で言うのでとりあえず、頑張りました。(いつもは3人体制なのに、お一人で頑張っているのは、どうやら2人応援に取られてしまっていたのでしょう・・・無駄話は出来ないので確かめてはいませんが)

かかった時は、たまたま相手が男性で良かったです。ずっとNTTのお姉さんとお話しているような意識になっていたので、思わず
「な、生身の人間さんですか?電話がつながった?」
って言いそうになってしまいました。

さて、予約を取ってからも、高齢の親に接種させるのも心配していました。具合が悪くなったらどうしよう、最悪の場合は・・・とか色々考えました。


5月初旬の某日

あんなに苦労して取った予約です。
ほんの一握りの当たりくじみたいに思っていたら、意外なことに会場は多くの人でいっぱいでした。また、どうやら最後の駆け込みの当たりでしたようで、最後の方の番でした。駐車場も満杯で、遠くの学校まで行って歩く必要がありました。
運が悪い人間ばかりが集合してしまった日なのか、ひどい雨が降っている日でしたので、密にならないように建物の外で待たされて、母もかなり不機嫌でした。が、田舎の自治体にしては、一生懸命に密にならないように工夫してくれていましたし、換気も消毒もかなりやってくれていました。
これだけの多くの人の予約を受付けて、会場でなんとか安全に接種を図るのは大変です。批判も多くありますが、皆様それぞれがより良く遂行しようと頑張ってくれていると思っています。

普段から寒いだの、暑いだの色々と文句が多いので、ダウンコート、ダウンベスト、もっと薄い仕様のカーディガンなど3種類は取り揃えて持っています。
というわけで、その都度羽織物をそれに応じて取り替えるので
「あんたは、なんでも持っているねぇ」
と満足そうでした。(最近、自分でもドラえもん化している自覚はあります)
注射をした後、万一の場合にそなえ30分は待機ルームでいて、自治体の宣伝ムービーを鑑賞しておりました。

接種後のことを書きます。
接種して、初日はあまり痛くないと言っていたのですが、2日目からは、「注射したところが痛いねぇ、」と言うものの、発熱もせず、具合も悪くなりませんでした。それどころか、4日経過すると、
「あんたがせっかく取ってくれたけど、私はコロナの注射をしたっけ?」
という有様でした(笑)。
それなら、痛みも忘れたろう、こういう時は認知症も幸せだなぁと思って会話していると、
「そういえば、痛かった。肩だった」
というのが、なかなか面白いです。

というわけで、現在は、次回の接種を待つのみです。

もちろん、2回目は2回目で心配なのですが、とりあえず親の身体のためでもあり、親には申し訳ないですが、やはり万一のことがあろうとも、コロナウィルスが
「だんだん、俺たち効力発揮出来てないなぁ、ジリ貧かもな」
と思いながら(思わないとは思うけれども)滅びていってくれるためにも、なるべく多くの人が抗体を持つ方が良いかなぁと思っています。

もちろん、打ちたくない人、打つべきでないと言っている人がおられるのも知っています。
親は既に認知症なので、ほぼほぼ私が自分の責任において(大して知識もないのに多数説にのって、そして主治医の勧めにのって)
親に予防接種を受けてもらっています。

とりあえず、様々な思いを抱えておられる方もおられると思いますので、何かの参考になればよろしいですが。

ちなみに本日、自分の主治医に診察してもらったところ、ドロドロ血の私の方が、血栓ができやすくて危ないそうです。
まだまだ、予防接種の順番が回ってきませんから、今のうちになんとか少しでも改善したいと思っています。・・・無理かな(笑)。

ワクチン打つか、打たないかではなくて、とにかくなるべく感染しないようにすること、感染しているかもしれないと想像して、なるべく他人様に接触しないように、感染させないようにすること、
それはみんなで気をつけていきましょう!

そして、万一の場合もあるかもしれないので、後悔のない生き方をしましょう。
私も、万一の場合、見られちゃいけないものとか棄てておかねば!(笑)
片付けの合間にマンガや本に浸っております(だめじゃん)

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