はじめまして。
レトロゲーム機を中心に、故障修理やメンテナンスを行っています。
「久しぶりに電源を入れたら動かない」
「電池を入れても反応しない」
「画面が変色して見づらい」
古いゲーム機では、このような症状が複数同時に発生していることも珍しくありません。
今回は、電源が入らず、電池端子の腐食と液晶の変色も見られるゲームボーイカラーを修理していきます。
まだ修理途中ですが、今回は分解・清掃から電源復旧までの作業をご紹介します。
今回修理するゲームボーイカラーはこちらです。
確認した症状は主に3つです。
・電源が入らない
・電池端子に錆や腐食がある
・液晶画面が変色している
特に電池ボックスを見ると、端子周辺にはかなり腐食が見られます。
長期間電池を入れたまま保管していると、電池の液漏れによって端子が腐食することがあります。
ただし、電池端子が錆びているからといって、この時点で「ここが電源不良の原因」と決めつけることはできません。
古いゲーム機では複数箇所に問題が発生していることもあるため、内部の状態を確認しながら一つずつ原因を切り分けていきます。
まずは本体を分解します。
基板を取り出し、表面・裏面の状態を確認します。
今回の基板は「CGB-CPU-06」です。
大きく破損した部品などは見当たりませんでしたが、長期間使用された本体ということもあり、基板や接点部分には汚れが見られました。
まずは故障診断の前段階として、基板表面やボタン接点周辺を清掃します。
古いゲーム機の場合、汚れや酸化だけでも接触不良の原因になることがあります。
そのため、いきなり部品を交換するのではなく、まず目視確認と清掃を行い、それでも症状が改善しなければ次の確認へ進みます。
修理では、この「一つずつ原因を切り分ける」作業を大切にしています。
次に、電源が入らない症状を確認するため電源スイッチを分解しました。
ゲームボーイカラーの電源スイッチは、長年の使用によって内部の接点が汚れたり酸化したりすることがあります。
金属カバーを外して内部を確認します。
内部には汚れが確認できました。
この接点部分を清掃していきます。
清掃後はこちら。
状態を確認したうえで、元通りに組み立てます。
電池端子周辺、基板、電源スイッチを整備したあと、再度動作確認を行いました。
すると、
無事に電源が入り、「GAME BOY」のロゴが表示されました。
まずは電源復旧です。
今回については、電池端子の腐食と電源スイッチ内部の汚れが両方確認されています。
そのため現段階では「電源スイッチだけが原因だった」とは断定せず、電源経路全体を整備した結果、正常に起動するようになったと判断しています。
古いゲーム機の場合、このように複数の小さな不具合が重なっているケースもあります。
電源が入らなかったゲームボーイカラーですが、電池端子周辺や基板、電源スイッチを整備したことで、無事に起動するところまで復旧しました。
ただし、この本体にはもう一つ大きな症状があります。
液晶に発生している変色です。
こちらは偏光板の劣化が疑われるため、次回は液晶を分解して偏光板交換を行っていきます。
古いゲームボーイでは、電源不良・端子腐食・液晶劣化など複数の症状が同時に発生していることがあります。
『電源が入らない』『画面がおかしい』『昔使っていたゲーム機をもう一度動かしたい』といった症状がありましたら、お気軽にご相談ください。