撮影できない場所を、3DCGで見せる

撮影できない場所を、3DCGで見せる

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この製品の一番の見どころは、燃焼室の中で起きている二次燃焼という現象です。ただ、燃えている最中の内部は撮影できません。実写だとガラス扉越しの限定的な画しか撮れず、肝心の部分が伝わらない。そこで、実機と同じ形状のモデルを3DCGで組み、カメラが燃焼室の内部に入っていく映像として作りました。


進め方

支給いただいたのはSTEP形式のCADデータです。まずBlenderで読み込んで部品を整理し、映像に出る部分と隠れる部分を分けました。
stove_wireframe.png

ステンレスの反射、ガラスの透過と映り込みを調整し、この段階で静止画を出して色味を先に確認しています。
stove_cycles_view.png


カメラの軌道は、下部の吸気口から入って二次燃焼の空気穴を通り、煙突へ抜ける流れです。線画の状態で動きだけ確認していただき、質感も炎も乗せない軽いプレビューで3回やりとりしました。重いデータで往復すると確認に時間がかかるので、判断していただきたいことだけが見える状態でお渡しするようにしています。
camera_orbit.png


炎はHoudiniで物理シミュレーションを回し、VDBでBlenderに持ち込みました。勢いよく燃やすより、焚き火のような穏やかな揺れのほうが製品の印象に合うと考え、初稿のあと3〜4日かけて流れを調整しています。
houdini_fire.jpg


上段の空気穴から出るジェット状の炎は、シミュレーションではなくUVスクロールで作りました。計算のリソースは主役である薪の炎に寄せたかったためです。見え方が成立するなら、軽い手法を選びます。
uvscroll_fire.png

編集はPremiere Proで、初稿の段階からテロップまで入れた状態で構成しました。本レンダリングが終わったあとに素材を差し替えるだけで完成する形にしておくと、最後に慌てずに済みます。

制作内容

CADデータの整理/質感設定/カメラアニメーション/炎シミュレーション(Houdini)/編集(Premiere Pro)

納品仕様

MP4・1920×1080・30fps・22秒/制作期間 約1か月(データ支給から納品まで)/Web・展示会・営業資料での使用を想定

こんな場面に向いています

製品の内部で起きていることを見せたい、実機がまだ手元にない、撮影の段取りや機材にコストをかけたくない。CADデータがあれば、撮影できない画も作れます。

お手元のデータ形式や、どこまで見せたいかをお聞かせいただければ、現実的な進め方をご提案します。

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