【細野式】9ドライバー診断で私らしい働き方を見つける

【細野式】9ドライバー診断で私らしい働き方を見つける

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ビジネス・マーケティング

ひとりで頑張りすぎていませんか?

先日も、あるフリーランスの方から仕事が忙しすぎて毎日が大変ですというご相談を受けました。フリーランスとして働いていると全部自分でやらなければと頑張りすぎてしまうことはありませんか。でも実は、仕事が苦しくなってしまう原因は、内容を熟知していなかったり、スキル不足だけではありません。むしろ、自分がどんなことに喜びや、やる気を感じるのかを意識しないまま、一生懸命頑張り続けてしまうことが要因だったりします。ということで、9ドライバー診断をお勧めしました。

9ドライバー診断は、フリーランスやクリエイターが何に突き動かされて働くのか(内発的動機・価値観)を可視化し、プロジェクトの組成や相互補完に活用するための診断フレームワークです。スキル(何ができるか)だけでなく、動機(何にやりがいを感じ、何を大切にするか)を言語化することで、相性の良い役割分担やコミュニケーションのすれ違い防止に役立ちます。
ここでは、その時の9ドライバー診断を使って、やる気の源(ドライバー)を見つけ、苦手なことは仲間に任せながら、無理なく単価と満足度を上げていく可能性を見つける方法をシェアします。

フリーランスがぶつかりやすい3つの壁

1つ目は、ひとりでできる量の限界です。時間も体力もひとり分しかないので、どれだけ頑張っても売上には天井があります。最近ではAI社員という話も出始めていますが、今回は人中心でその部分は考えないことにします。

2つ目は、チームや取引先とのすれ違いです。想いが先走って採算が合わなくなったり、完璧にこだわりすぎて納期に間に合わなくなったり。原因の多くは、大切にしているものの違いです。

3つ目は、安請け合いと燃え尽きです。自分のやる気の源と合わない仕事を引き受けると、疲れるばかりで成果も出ません。断れずに値下げしてしまい、さらに疲れる…という悪循環に陥りがちです。

これを読むと手に入る3つのこと

自分を知る。 あなたのやる気が一番湧く、コア・ドライバーと、気づかないうちにつまずきやすい苦手領域を、言葉にできるようになります。

苦手は仲間に任せる。 苦手なことを自分で克服しようとせず、得意な人と組む。そうすると1+1が2以上になるチームがつくれます。

自分の価値を伝える。 クライアントや協業相手に私はこれが得意で、こういう組み方だと力を発揮できますと、自信を持って伝えられるようになります。

9つのドライバーは、4つのグループと1つの土台でできている
ドライバーとは、あなたを動かすエンジンのようなもの。9つありますが、大きく4つのグループに分けると覚えやすくなります。

じっくり深めたい専門性グループには、①職人探求と⑥自由裁量が入ります。自分のペースで、納得いくまで磨きたいタイプです。

人とつながりたい関係性グループには、④共創調和と⑤伴走奉仕が入ります。誰と働くか、誰の役に立てるかを大切にします。

未来を広げたい拡大グループには、②社会実装と③未知開拓が入ります。世の中を良くしたい、まだ誰もやっていないことに挑戦したいタイプです。

届けて成果にしたい市場グループには、⑧共感発信と⑨成果実利が入ります。想いを言葉で広め、きちんと売上につなげることに燃えます。

そして、この4つすべてを下から支える土台が⑦仕組み化です。どんなチームも、進め方やルールが整っていないと長続きしません。

ポイントは、反対側のグループ同士ほど補い合えるということ。たとえば専門性の人と市場の人、関係性の人と拡大の人が組むと、お互いの弱点をカバーし合えます。

9つのドライバー、それぞれの強みと落とし穴

どのドライバーにも輝く場面とつまずきやすい場面があります。落とし穴は欠点ではなく、ここは誰かと組めばいいというサインです。気になるものから読んでみてください。

① 職人探求 ― 納得いくまで、とことん磨きたい
妥協のない最高のクオリティを目指す人です。難しい課題を乗り越える力や、細部まで行き届いた品質、専門性の深さが強みです。
ただ、完璧を求めるあまり納期が遅れたり、かけた時間に見合う報酬かどうかを考え忘れたりしがちです。
相性がいいのは、進行管理が得意な⑦仕組み化さんと、価格設定が得意な⑨成果実利さんです。

② 社会実装 ― 仕事を通して、世の中を良くしたい
社会や地域のおかしいをなくしたいという想いで動く人です。ビジョンを示したり、仕事の意義を言葉にしたりして、周りの人を巻き込む力があります。
一方で、理想を優先するあまり赤字になったり、続けられない形になったりすることがあります。
収益の仕組みを一緒に考えてくれる⑨成果実利さんと組むと、想いが長続きする事業になります。

③ 未知開拓 ― 誰もやっていないことに挑戦したい
実験やゼロからの立ち上げにワクワクする人です。発想力と突破力があり、試作品を誰よりも早く形にできます。
その反面、形になった途端に興味が薄れ、運用や保守を手放してしまうことがあります。
立ち上げたものを定着させてくれる⑦仕組み化さんが、心強い相棒です。

④ 共創調和 ― 誰とやるかを大切にしたい
仲間と一緒に高め合いたい人です。安心して意見を言える雰囲気をつくり、チームの潤滑油になれます。
ただ、ぶつかることを避けるあまり、言うべき正論を飲み込んでしまうことがあります。
方向性をはっきり示してくれる②社会実装さんや⑨成果実利さんと組むと、チームが前に進みやすくなります。

⑤ 伴走奉仕 ― 誰かの成長が、何よりのご褒美
人の才能が花開き、喜んでもらえることがやりがいの人です。話を聴く力、きめ細かなフォロー、相談相手としての力が光ります。
気をつけたいのは、自分を後回しにして働きすぎたり、頼まれるとつい値引きしてしまったりすること。
自分の時間を守る⑥自由裁量さんや、対価にシビアな⑨成果実利さんが、ほどよい「線引き」を助けてくれます。

⑥ 自由裁量 ― 時間も場所も、自分で決めたい
誰にも縛られず、自分の判断で働きたい人です。自己管理がうまく、ひとりでもどんどん仕事を進められます。
ただ、報告や相談が少なくなり、周りから「何をしているかわからない」と思われて孤立することがあります。
⑦仕組み化さんと一緒に、連絡のタイミングや共有のルールを最初に決めておくと安心です。

⑦ 仕組み化 ― 誰がやっても回る形をつくりたい
あの人しかできないをなくし、長く続く仕組みをつくりたい人です。業務の流れを見える化し、誰でも同じ成果を出せる体制を整えるのが得意です。
一方で、ルールを重視しすぎて、周りの創造性や熱意をしぼませてしまうことがあります。
柔軟な発想を持ち込んでくれる③未知開拓さんや②社会実装さんと組むと、バランスが取れます。

⑧ 共感発信 ― 想いを言葉にして、世の中に届けたい
想いや世界観を言葉にして広めたい人です。ブランドの魅力を伝える力があり、ファンを増やせます。
ただ、伝え方が先行して中身が追いつかないと、「見かけ倒し」と受け取られるリスクがあります。
中身の質を担保する①職人探求さんと、数字で効果を確かめる⑨成果実利さんが良い相棒です。

⑨ 成果実利 ― きちんと稼いで、事業として成り立たせたい
価値に見合う対価を得て、事業を大きくしたい人です。営業や単価交渉、費用対効果の見極めが得意です。
一方で、数字ばかりを追うと理念が置き去りになり、仲間が離れてしまうことがあります。
想いを語れる②社会実装さんや⑧共感発信さんと組むと、数字と想いが両立したチームになります。

やってみよう:18問のセルフ診断

それでは、あなたのドライバーを診断してみましょう。考えすぎず、直感で答えるのがコツです。
各質問に、1〜5の点数をつけてください。1=まったく当てはまらない・3=どちらとも言えない・5=とても当てはまるです。
問1:  点_報酬や納期よりも、自分の技術やアウトプットの美しさにこだわりたい
問2:  点_仕事を通して、世の中の理不尽をなくしたり、地域に変化を起こしたりしたい
問3:  点_決まったやり方より、前例のない新しい方法を試すときに燃える
問4:  点_ひとりで黙々と進めるより、信頼できる仲間と一緒に達成感を味わいたい
問5:  点_自分が目立つより、関わった人や後輩が成長する姿を見るのがうれしい
問6:  点_働く時間・場所・進め方は、誰にも指示されず自分で決めたい
問7:  点_ごちゃごちゃした業務や情報を整理して、誰でも回せる仕組みをつくるのが好き
問8:  点_プロジェクトの背景にある「想い」や「物語」を言葉にして、たくさんの人に届けたい
問9:  点_良いものをつくるだけでなく、適正な対価を得て事業として成り立たせることが一番大事
問10:  点_専門分野の新しい知識やツールを学ぶことに、時間を使うのが苦にならない
問11:  点_たとえ儲かる仕事でも、社会的な意義を感じない案件は引き受けたくない
問12:  点_同じ作業が続くと退屈して、すぐ次の新しい挑戦を探してしまう
問13:  点_案件を選ぶときは「何をするか」より「誰とやるか」を重視することが多い
問14:  点_相談に乗ったり壁打ち相手になったりして、相手のモヤモヤが晴れるとうれしい
問15:  点_組織のルールや面倒な人間関係から自由でいることが、何より大切
問16:  点_あの人しかできない仕事を見ると、マニュアル化や自動化をしたくなる
問17:  点_どんなに良い商品でも、魅力的な言葉やビジュアルで伝えなければ存在しないのと同じだと思う
問18:  点_コストや利益率などをしっかり計算して、数字で結果を示したい

点数の出し方

2つの質問の点数を足して、各ドライバーの点数(10点満点)を出します。
①職人探求 = 合計:  点_問1:  点+問10:  点
②社会実装 = 合計:  点_問2:  点+問11:  点
③未知開拓 = 合計:  点_問3:  点+問12:  点
④共創調和 = 合計:  点_問4:  点+問13:  点
⑤伴走奉仕 = 合計:  点_問5:  点+問14:  点
⑥自由裁量 = 合計:  点_問6:  点+問15:  点
⑦仕組み化 = 合計:  点_問7:  点+問16:  点
⑧共感発信 = 合計:  点_問8:  点+問17:  点
⑨成果実利 = 合計:  点_問9:  点+問18:  点

あなたのコア・ドライバーは、

結果の読み方

点数が高い上位2〜3つが、あなたのコア・ドライバーです。 ここがあなたのエネルギーが一番湧く場所。仕事選びや自己紹介は、ここを軸に考えましょう。
点数が低い下位2つは、あなたのシャドウ・ドライバーです。 ストレスを感じやすい領域なので、無理に克服しなくて大丈夫。最初から誰かに任せる前提で動くのが、長く楽しく働くコツです。

診断結果を仕事に活かす3つのワーク

診断は、結果を知って終わりではもったいない!ここからは、明日からの仕事にそのまま使える3つのワークに取り組みます。

ワーク① 共創プロフィールをつくる(15分)
案件の相談やコミュニティでの自己紹介に、そのまま使えるプロフィールをつくります。次の3つを埋めてみてください。
私の強み(コア・ドライバー)
たとえば①職人探求 × ⑧共感発信の人なら、専門性の高い技術を、一般の方にも伝わる言葉とストーリーで届けられますと書けます。
サポートしてほしいこと(シャドウ・ドライバー)
たとえば⑦仕組み化と⑨成果実利が低い人なら、スケジュール管理や、クライアントとの金額交渉はお任せしたいですと書けます。
私が一番力を発揮できる環境
たとえば、目的と締め切りがはっきりしていて、つくり方は自由に任せてもらえる案件のように書きます。
苦手なことを書くのは勇気がいりますよね。でも、最初に伝えておくことで、相手は安心して頼れるようになり、あなたも無理をせずに済みます。

ワーク② 4人チームをつくってみる(20分)
次のケースで、どんなドライバーを持つメンバーを集めるか考えてみましょう。
地域の中小企業から地域を元気にする新しいECブランドを立ち上げて、運営までしてほしいという依頼を、予算300万円で受けました。あなたなら、どんな4人でチームを組みますか?
回答例はこちらです。
旗振り役は②社会実装さん。 地域の課題や事業の意義をはっきりさせ、クライアントの信頼を得ます。
商品とデザインは、①職人探求と⑧共感発信を持つ人。 こだわりの商品選びと、心に響くブランドの世界観をつくります。
進行と運営の土台は⑦仕組み化さん。 制作スケジュールの管理、ECサイトの選定、発送や運営のマニュアル化を担当します。
売上と数字の管理は⑨成果実利さん。 広告の費用対効果や販売価格、利益率をしっかり見て、赤字を防ぎます。
職人タイプばかりだと納期が遅れ、想い重視のタイプばかりだと利益が出ません。違うドライバーの人と組むことこそが、案件を成功させる近道です。

ワーク③ ぶつかったときの伝え方を練習する(15分)
チームで意見が割れたとき、人柄の問題にせず、ドライバーの違いとして話し合う練習です。
たとえば、もっと細部までつくり込みたい①職人探求さんと、納期と予算を守りたい⑨成果実利さんが対立したとします。
避けたい言い方は、あの人はビジネス感覚がない、あの人は作品の価値をわかっていないと、相手そのものを否定してしまうことです。
おすすめの言い方は、自分のドライバーを主語にして、相手の視点を借りることです。
私は職人探求が強いので、つい品質にこだわりすぎてしまうんです。成果実利の視点から、どこまでやればクライアントの期待に応えられるかの線引きを一緒に決めてもらえませんか?
こう伝えるだけで、対立が一緒に考える相談に変わります。

今日からできる3つのアクション

最後に、診断結果を毎日の仕事に活かすための3つのアクションをお伝えします。
1. 診断結果をプロフィールに書く
名刺、SNS、コミュニティの自己紹介などに得意なことと誰かに頼りたいことを書いておきましょう。それだけで、相性のいい仕事や仲間が自然と集まってきます。
2. 仕事を受ける前に、自分のドライバーに合うかを確かめる
苦手な領域の作業が含まれている案件なら、最初から誰かと組む前提で見積もりを出しましょう。ひとりで抱え込んで値下げするより、ずっと健やかに働けます。
3. まわりの人のドライバーにも目を向ける
意見が違うとき、それは悪意や能力不足ではなく、やる気の源が違うだけかもしれません。その違いこそが、チームの一番の財産です。

全部ひとりで完璧にから卒業して、得意を活かし、苦手は仲間に任せる。そんな軽やかな働き方を考え、ぜひ仲間づくりを今日から考えてみてください。

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