こんにちは!
今日は「シナリオの基礎技術」という新井一さんの著書を読んでいた時に、
これはスゲェや…
と思った、とっておきの方法を知ったので皆さんと共有したいと思います!
今回はなんと、自作のイラスト付きで紹介してるので、
理解出来ること間違いなし!それでは早速行きましょう!
※こちらのブログ記事は、私のnoteより転載したものになります。他にもシナリオ術に関する記事を書いておりますので、是非ご確認ください!
リトマス法=人や物を与えて、感情を読者に伝えること。
リトマス法とは、よく小学校で理科の時間に習うあれです。透明な二つの液を試験管に入れて、どちらがアルカリ性か酸性化ということを見分けるのに、リトマス液を垂らしてみます。赤くなれば酸性であり、青くなればアルカリ性ということを教えられました。
その原理をシナリオに応用するのです。
とのことです。
絵で描いた方が伝わりやすいと思ったので、今回イラストを用意しました。
例えば、「お腹が空いている主人公の話」を書いてくださいと言われた時、多くの場合はこんな感じになります。
主人公「お腹すいたなぁ…」
一般的にはこのように、パッと思いついた感情をそのまま台詞にしてしまうことが多いのではないでしょうか?
でもこれはありきたりすぎるし、リアルじゃないですよね?
だって、道歩いてて一人で「ハラヘッタ…」なんて口に出さないでしょ!
じゃあ、【リトマス法】を使うとどうなるのかというと…。
A「おっす!…なんか顔色悪くね?大丈夫?」
主人公「いやぁ、先月から何も食べてないんだよね。」
A「ふぅん…。先月!?」
(目の前をバイクが通り過ぎる。)
主人公「(目で追って)…ラーメンの香り。」
何が変わったかわかりますか?
なんとなく説得力が増し、より主人公の気持ちが伝わる感じがしませんか?
これこそがリトマス法。
人や物を主人公の周囲に与える(追加する)ことで、
主人公の感情を台詞ではなく関係性ややりとりで伝えることが出来るのです!
特に小説など文字を追わせる文字作品とは違い、
演劇やドラマ、映画は登場人物同士の関係性を通じて話が進んでいくものです。
主人公「私は今、恋に落ちたようだ!」
主人公「なんだこの気持ちは…このまま宙に浮いて、飛んでいってしまいそうだ!」
主人公「あぁ…今すぐ告白しに行きたい。」
主人公「でも…」
なんて台詞ばかりの作品、僕はあまり観たいと思いません。
(正確には、こういう技法を使う場面もあると思いますが、
これが延々と続くのは観るに耐えないような気がします。)
以上、今回はリトマス法についての話でした!
民奈涼介