かっこいいスーツ女子の描き方

初めましての方もリピーターさんもこんばんは。似顔絵やオリジナルイラストを出品しております、イラストレーターのほり　たかきです。

今回は先日ご依頼いただきました眼鏡をかけたスーツ女子のイラストを使用し。イラストの描き方とサービスをご購入いただきました後の流れをご紹介したいと思います。

作業環境ですが、iMacとWacomの液晶タブレットを使用し、フルデジタルで作業を行っております。使用ソフトはCLIP STUDIO PAINT EXです。

ヒアリング

まずはヒアリングです。今回は、商品ページに使用しているスーツ姿の男性のイラストを女性にアレンジして欲しいというご依頼でした。色などのご希望をお伺いした所、「希望はありませんが、ビジネスっぽい感じでお願いします。」とのことでしたので、ビジネス感が出るように考慮しつつラフ(下描き)に入ります。

ラフ

ポーズを決めたらラフ(下描き)を描きます。

今回はリメイクでポーズは決まっていたので、その点は楽でした。AとBの2案のラフを提案させていただきました。ご依頼主様にラフをご確認していただきました結果、Aをご希望でしたので、Aのラフから線画に入ります。

線画

後から修正しやすいように、線画は全てベクターレイヤーに描いています。①顔と体②髪③小物(眼鏡など)と、線画レイヤーを2つ～3つくらいに分けることもあります。カラーイラストの際はペン入れに(コンテンツID:)使用しています。今回は漫画ではなくカラーイラストということで、線の主張は控えめに色塗りで強弱をつけていきます。細い線でメリハリは少なめに。線画を丁寧に仕上げると色塗り作業がとても楽です。ご依頼主様に線画を確認していただき、OKが出ましたので、色塗りに入ります。

下塗り

まずは、下地をベタ塗りしていきます。隙間なく囲って塗るツール(コンテンツID:1759448)を使用しています。線が途切れていると上手く塗れないので、線を書き足してから囲んで塗ります。スーツと眼鏡が黒なので、髪色は暗くなり過ぎないよう茶色に。まつ毛が眼鏡のフレームと被っていることに気が付きましたので修正します。今回下塗りレイヤーは４つに分けました。①肌②白目、シャツ③髪、瞳④眼鏡、スーツ

影

次に、新規レイヤーを乗算モードで下地レイヤーにクリッピングして、影をつけていきます。塗りは基本的に、これだけで塗る筆(コンテンツID:1382966)を使っています。1影(薄い影)、2影(濃い影)は同じレイヤーに描くこともありますが、別にして置くと色の変更の際便利です。

赤み

基本のエアブラシツールの柔らかで頬、指先、鼻先、首などに赤みを足します。血色が良くなりました。

メイク

今回は女性なので、メイクをしていきます。「ビジネス感が欲しい」とのご依頼でしたので、ナチュラルになるようブラウンメイクにしました。茶色で目の周りにシャドウを引いたら、エアブラシツールのトーン削りで白を乗せてラメを再現します。涙袋にもラメ。リップもブラウン系のオレンジで。

ハイライト

各乗算レイヤーの上にスクリーンモードの新規レイヤーをクリッピングし、ハイライトを入れていきます。髪のハイライトは髪の毛ペン(コンテンツID:1706893)、瞳のハイライトは基本のミリペンを使用しています。それ以外は先程と同じくこれだけで塗る筆で塗っていきます。目のハイライトと眼鏡の反射は、1番上に作成した加算発光レイヤーに描きました。

仕上げ作業

線画の色を変更します。線画レイヤーの上に通常レイヤーをクリッピング。スポイトで近くの色を取り、少し濃くしてから乗せます。この作業をすることで、線が浮くことなく絵に馴染みます。

これで完成です。ご依頼主様にご確認していただき、問題が無ければそのまま納品となります。今回はサービスご購入から約3日で納品させていただきました。最短1日、通常1週間を予定しております。

いかがでしたでしょうか。

ご質問やイラスト制作のご相談など何かございましたらお気軽にお問合せください。

次回は似顔絵の描き方をご紹介させていただきます。

お付き合いいただきありがとうございました。