CM現場で長くやってきて痛感するのは、商品名の早出しは“相手の思考を止める”ということ。TikTokでも同じです。冒頭に大事なのはスペックや型番ではなく、視聴者の今日の生活がどう軽くなるか。まずは“自分ごと化”。商品名は、その後に静かに落とせば頭に入ります。
先に“効き目”を言うと、脳が続きを欲しがる
人はベネフィット(生活の変化)→手段(商品)の順で理解した方が、視聴維持もクリックも伸びる。
例)
「朝1分で前髪が決まる?」(=効き目)→“どうやるの?”と視線が止まる
「3日後もレタスがシャキシャキ」(=結果)→“仕組みは?”と次が気になる
名前は最後でOK。むしろ最後の“解答”として置く方が記憶に残ります。
ミニ台本(10〜12秒)
美容家電
1秒: 「朝1分で前髪が決まる?」
5秒: コーム1往復 → 指が“スッ”
2秒: Before/Afterを同フレで
2秒: ここで商品名+タグ点灯/返品14日OK
保存容器
1秒: 「3日後もレタス、シャキのまま?」
5秒: フタ閉めて1プッシュ → “パリッ”音
2秒: 同条件でBefore/After
2秒: 最後に商品名+初期不良は全交換+タグ
薄型財布
1秒: 「レシートでパンパン…もう終わり」
5秒: 仕切りが“動く” → 厚みキープ実演
2秒: ズボンポケット出し入れ比較
2秒: 商品名+交換無料+タグ
ルールは一つ:最初に“効き目”、最後に“商品名”。
よくある失敗と直し方
冒頭で商品名を連呼 → 「誰の・どんな悩み」を一言に。数字/質問/比較で止める。
機能の羅列 → 1アクション=1効果に圧縮し、同条件で体感を作る。
最後に情報てんこ盛り → 見せ場直後にタグ+安心の一言だけ(例:返品○日OK)。
撮影のコツ(さらっと3つ)
同条件比較:光・距離・角度を固定。ズルに見えた瞬間に崩れます。
音で“効き目”:クリック音・“スッ”と抜ける音は短く濃く。
テロップ順:結果 → 実演 → 根拠。長文にしない。
なぜ“商品名は後で”が効くのか
商品名先行は広告の意図を悟られ、拡散も視聴維持も落ちる。一方、生活の改善から始めると、視聴者は“自分の話”として処理する。最後に答え合わせとして商品名が出ることで、納得(理解)+記銘(記憶)が同時に起きます。CMでもTikTokでも、この順番は変わりません。
順番を逆転させるだけで、再生維持→CTR→購入が素直に動きます。
誰に・何を・どう動かす? が決まれば数字は素直に伸びます。
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