あなたの人生を、あなたとは違う場所から読みます。
私は、意図してそうなったわけではないのですが、振り返ってみると、少し変わった人生を歩いてきました。
人間の人生というものは、箇条書きにした瞬間に、どうしてあんなに薄く見えてしまうのでしょう。
何を得た。何を失った。誰と出会い、誰と別れた。
でも人生をつくっているのは、そんな履歴書に書ける出来事より、あの日、なぜあの人に会いに行ったのか。なぜ言おうとした言葉を飲み込み、なぜ選ばなかったほうの道を、今でもときどき思い出すのか。
そういう、誰にも説明しなかった小さな選択の積み重ねなのだと思っています。
私はこれまで、文学、哲学、心理学、歴史、経済、経営、科学、芸術、宗教、法律、犯罪、建築、映画など、ジャンルを問わず本を読んできました。
積み上げれば数十メートルにはなると思います。
そして、ある時期から考えるようになりました。
「自分で選ぶ」ということは、思っているほど自由ではない。
好きな本。好きな人。仕事。友人。住む場所。
その「好き」は、育った家庭、出会った人、成功、失敗、傷、コンプレックスなど、これまでの自分から生まれています。
つまり、
選ぶという行為には、いつも過去の自分が参加している。
以前、書店で目を閉じ、本棚から一冊をランダムに選んで買ったことがあります。
タイトルも著者もジャンルも見ない。
それが妙に怖かった。
そこで気づきました。
人は嫌いだから選ばないのではなく、自分から遠すぎるものを、そもそも「選択肢」として認識していないのだと。
私は昔から、恋愛、仕事、経営、お金、家族、人間関係など、不思議なくらい人から相談を受けます。
けれど、簡単に「こうしたほうがいい」とは言いたくありません。
その人が口にしている悩みと、本当に抱えている問いは、必ずしも同じではないからです。
「結婚できますか」の奥に、「私は誰かに選ばれる価値がありますか」が隠れていることもある。
だから私は、答えより先に、その人の人生を知りたいと思いました。
何を選び、何を選ばなかったのか。
誰を愛し、何を恐れ、何を諦めたのか。
そして、何度も形を変えて同じことを繰り返していないか。
それを読むためにつくったのが、
PERSONAL CODEです。
80の質問と個別の追加質問から、人生に現れる矛盾や反復を読み、一冊のPERSONAL CODEをつくります。
これは占いでも診断でもありません。
あなたについての、ひとつの読み方です。
自分の人生は、あまりにも自分に近すぎて、自分では読めないことがあります。
私がつくりたいのは答えではありません。
あなたが「自分で選んだ」と思っていた人生を、一度、疑ってみるための本です。
その先で何を選ぶのか。
そこから先が、あなたの人生です。